カツ丼小僧
「それでは、大橋巨泉さん、昨日の続き、「今週の遺言」、お願いします、」
大橋巨泉
「うん、………
いつも言ってることだけど、長い間、狭い国土に、同一民族が暮らして来た日本では、
「周囲に気を使う、」「なるべく皆の意見に従う、」といった、
いわゆる、”空気を読む” 習性が、身についてしまっている、
若い頃から、西欧的合理主義を信奉して来た俺は、
長い間、「巨泉の外国かぶれ、」などと言われて来た、………
しかし、今の日本国の窮状を見ると、自分は間違っていなかったと思う、
給料は上がらないのに、物価は上がるという、最悪の状況にありながら、
安倍内閣の支持率が、50%を越えているなんて、全く信じられない、 」
カツ丼小僧
「巨泉さん、衆院解散が、間近に迫っています、………
是非とも、爆笑問題の「サンデー・ジャポン」に出演して、
安倍内閣打倒に動いてください、………
巨泉さんでしたら、大衆から大きな支持率を得るかもしれません、
安倍内閣の増税延期回避の、「死んだふり作戦」という見方もあるそうです、……… 」
太田光
「お、お、お、お願いします、巨泉さん、……… 」
ビートたけし
「いや~~、それは、ちょっと、あまりに危険過ぎると思うぜ、………
タイミングとしては、もう少し後の方が、……… 」
AKB48
「もし、巨泉さんが、テレビに出演するような事があれば、
私達、バックコーラス&ダンサーで、歌って、踊って、応援しちゃいまぁ~~~す、 」
大橋巨泉
「わははははは、………ばかやろう、………
歌と踊りが、一緒に出来る訳ねぇって、いつも言ってんだろ、………
どちらか、一つにしろよ、……… わははははは、………
それでは、続けます、………
この安楽死の問題も、まさに政治の怠慢なのである、
考えてみると良い、………
貴方が医者で、癒えるアテもなく苦しんでいる患者を抱えている、
家族からも、楽にしてやってくださいと頼まれる、
貴方は、放っておきますか、?
現在の法律では、もし、あなたが安楽死の手段を講じたら、
逮捕され、有罪となり、罰せられるのだ、(執行猶予はつくだろうが、)………
日本は、地方自治が未熟で、自治体の権力が弱いから、
アメリカやカナダのように、州によって認められるという事がない、
つまり、患者は、苦しむだけ苦しんで死ぬ、(必ず死ぬんですよ!)
医者は、良心を殺して、見て見ぬふりをする、……… 」
太田光
「きょ、きょ、きょ、巨泉さん、……
サ、サ、サ、サンデー・ジャポンで、そ、そ、その事を、………
う、う、う、訴えてやってください、……… う、う、う、」
田中裕二
「おまえ、どこか、具合でもわるいのかよ、……… 」
太田光
「そ、そ、それでは、私、ちょっと、ト、ト、トイレに、行ってきやす、……… 」
一同
「わははははは、……… 」
大橋巨泉
「これが、立法府の怠慢でなくて、何であろう、………
良心より、目先の欲に駆られる議員たちは、こんな大切な法案を提出するより、
問題の多い「カジノ法案」の方を優先している、
ある調査では、
「もし合法化されたら、貴方は安楽死を選びますか、?」という質問に、
何と、72%の人が「イエス!」と答えている、
俺の考えでは、宗教的制約の少ない日本は、諸外国より、
ずっと、この問題の法制化は、楽だと思うのだが、……… 」
太田光
「ト、ト、トイレから、か、か、帰ってきやした、……… 」
田中裕二
「おい、何だよ、……… 出す物出して、スッキリしたんだろ、………
お前、いつまで、そんな、うわずった声、出してんだよ、」
太田光
「で、で、で、出そうで、出やせんでした、………
も、も、も、もう一度、行ってきやす、……… 」
一同
「わははははは、……… 」
カツ丼小僧
「巨泉さん、続けてください、………
ぼ、僕も、ウンコが出そうになってきました、……… 早く、……… 」
大橋巨泉
「わはははは、………それじゃぁ、ゆっくり、喋ることにする、………
癌は今や、日本人の2人に1人は、かかるという、………
そして、この病気と医学の進歩は、人類に死についての、
新しい命題を、つきつけている、………
更に、高齢化による認知症の蔓延は、別の角度から、
命の尊厳や、死についての、新しい考察を迫っている、
それは、いつまでも「周りの空気を読んで」いては、決められない問題である、
さっき言った、72%という数字は、
「合法化されたら、」という条件が生んでいると思う、
これでも、立法府は動かないのだろうか、? 」
カツ丼小僧
「はい、巨泉さん、どうもありがとうございました、………
それでは、今日は、これで、……… 」
大橋巨泉
「いやいや、今日はまだ、もう少し、時間があるようだよ、………
ねぇ、鎌くん、……… 」
鎌かける
「ええ、そうですね、……… 今日は、まだあと、30分ぐらいは、………
ゆ、と、り、が、あ、り、まぁぁぁぁぁ~~~~~~~~す、 」
カツ丼小僧
「ぎひぃぃぃぃぃぃぃ~~~~~~~~~っ、
うっ、うんこがぁ~~~~~~~~~~~~~っ、
うんこが、もれるぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~っ、」
一同
「わははははは、……… 」
太田光
「太田光、ただいま、スッキリして、戻って参りましたぁ~~~~~~っ、」
カツ丼小僧
「お、お、太田さん、……い、い、いいところに、戻って来て頂きましたっ、………
し、し、司会、 バ、バ、バ、バトンタッチです、………
そ、そ、そ、それでは、私は、こ、こ、これで、……… 」
太田光
「巨泉さん、……それでは、続きのほどを、……… 」
大橋巨泉
「うん、……話は、うって変るけど、………
11月8日(土)の夜、上海でのグランプリで、
フィギュアスケートのエース、羽生結弦(はにゅう・ゆづる・19歳)選手が、
7針も縫う重傷を(アクシデントで)負いながら、フリーを演技して、2位に入った、
事故の直後から、専門家は、出場は無理だと言っていたし、
簡単な治療後の練習でも、ジャンプが出来る状態ではなかった、………
それでも強行して、2位に入り、号泣していた、羽生の姿は、
典型的な日本人の、それであった、
新聞なども「気力」を称える向きが多かったが、やはり、空気だったのだろうか、
そんな中で、日曜朝のテレビで、羽生は出るべきではなかった、
コーチ陣が止めるべきだった、と発言した、
大八木敦史君(元ラグビー全日本代表)の発言は光っていた、………
ころころ転んで、跳べないようなプロは、見たくない、
羽生君、もっと、チャンピオンの尊厳を大事にしなさい! 」
太田光
「はい、今日は、これで、とうとう、時間となりました、………
それでは、最後に、カタコト、ご意見番を、どうぞ、………
生田智子
「うん、私の夫、ゴン中山、こと中山雅史も、
現役時代は、大層辛かったので、プロスポーツ選手の苦しみは、わかるわ、」
堀ちえみ
「でも、お産の苦しみほどでは、ないでしょう、……… 」
マツコ・デラックス
「あんた、何で、そんなものと比較すんのよ、………
アタマ、おかしいんじゃないのさっ、 」
北の湖敏満
「私は、腹は、ぽっかり膨らんでいますが、子供は産めません、」
白鵬翔
「同意見です、理事長、……… 」
太田光
「あっ、たった今、カツ丼小僧さんが、スッキリして帰ってきたようです、」
カツ丼小僧
「はぁ~~~、出た、出た、……固くて、固くて、………
お産の苦しみどころじゃないよ、…… やっと、出た、……… 」
一同
「わははははは、……… 」
指原莉乃
「カ、カ、カ、カツ丼さん、………た、た、た、大変ですっ、………
ふ、ふ、ふ、訃報ですっ、………
は、は、は、俳優の、た、高倉健さんが、………お、お亡くなりになっていたそうです、
は、83歳、……あ、悪性リンパ種で、……じゅ、11月10日に、……… 」
一同
「え、え、え、え、え~~~~~~~~~~~~~っ、 ! ? 」