カツ丼小僧
「また、今回も、大橋巨泉さんの「今週の遺言」を始めます、………
皆さん、今週号(11月29日号)の、86ページをお開きください、
見出しには、
「世界的に問題になっている、安楽死の法制化よりカジノ?
政治家の怠慢でなくて何だ! 」………と、あります、………
それでは、巨泉さん、お願いします、……… 」
大橋巨泉
「うん、………
前に話をした、カナダの老女の安楽死についてのことなんだけど、……… 」
カツ丼小僧
「ええ、………84歳の認知症にかかった女性が、自分で判断がつく内にと、
自ら命を絶った話ですね、……… 」
大橋巨泉
「そう、……大変、知性の高い女性で、
最期を看取ってくれた夫に迷惑がかからぬよう、(自殺幇助にならぬよう、)
すべてを自分で行った、………
この報道の前から、国中の議論は高まっており、
すでに、ケベック州では、安楽死を合法とする法案が可決されていた、
あれから、3ヵ月ほど経つが、
今度は、アメリカ合衆国で、安楽死に関する事件が二つ起った、………
ひとつは、29歳の女性で、予告通り、11月1日に安楽死を遂げた、………
そのために、一家は、合法化されているオレゴン州に移住していた、
一方、19歳の、バスケットボール部員の女性は、
試合に出て、”生き続ける”と、宣言している、………
彼女は軽い脳腫瘍で、余命1ヵ月だという、……… 」
カツ丼小僧
「早逝する人は、長生きした人よりも、むしろ人生を圧縮させて、
密度の濃い物にしているのかもしれません、………
生き急いでいる、というのか、………
その子は、前世の因縁で、バスケットボールに命をかけるような人生を
神に与えられたのかも、……… 」
野村克也
「普通に考えれば、プロ野球選手だって、選手でいる期間よりも、
その後の、第2の人生の方が長い、………
ただ、木村拓也(元、日ハム・広島・巨人)のように、
37歳で、ほぼ野球選手生命だけで、人生の幕を閉じた選手も、中にはいる、
ワシは、つくづく思うんやが、そういう人は、今度生まれ変わっても、
また、同じような人生やないかと思うんや、………
つまり、野球以外の事を、自分の方から拒絶したという訳や、………
野球以外の事には、殆ど、興味が持てなかったんや、…… だから、……… 」
浅香唯
「また、話が、訳の分からぬ方向に、………
巨泉さん、……元に戻してください、……… 」
大橋巨泉
「ここでは、比較的議論になりそうな事を喋っているから、
読者の方からも、よく、ご意見を頂くんだが、
この問題に関しては、今のところ、まったく反響がない、………
多くの人々は、自分と死を結びつける段階(年齢)に来ていないのかもしれない、
しかし、人間は、必ず死ぬのである、………
生まれてくる時は、まったく選択肢のない人間だから、
せめて、死ぬ時くらい、自分の意志を反映させたい、という考えはある筈だ、
(一方、死ぬ時も、ノーチョイスで自然に、という考えがあるのも当然、)
ただ、他の先進国に比して、そうした議論が極端に少ないのが、日本である、
大体、安楽死と尊厳死の区別さえ、定かになっていない、………
自分の理解では、医師の調合した薬で、命を絶って、
病の苦しみから逃れるのが、安楽死である、
そして、すでに直る希みのない病気で、延命措置で、
植物的に生きている患者から、装置を取り外すのが、後者だろう、………
俺の住んでいる、諸外国では、本人の遺書や、家族の要望があれば、
後者は、犯罪にならない国や、地方自治体が多い、」
藤原紀香
「尊厳死というのは、ちょっと辛いわね、………
個人的には、そんな風になってまで生きたくないし、
恐らく、殆どの人が、皆、そう思っているんじゃないかしらね、……… 」
飯島直子
「だからこそ、安楽死が、……… 」
カツ丼小僧
「腹上死、……という手もあります、……… 」
松田賢二
「こらっ、……… 」
大橋巨泉
「自分自身の体験も大きい、………
それまでは、生きられるだけ生きよう、
と考えていた自分の考え方が変わり出したのが、二度目の癌にかかってからだ、
中咽頭がんを手術すると、顔の形が変わる、声を失う、嚥下力が低下する、
などのオソレがあると言われ、考えこんだ、………
そして、それらの「生活の質」を保つために、手術を回避し、
放射線治療の道を選んだ、
そのために、いまだに副作用に苦しんでいるが、
選択は、間違っていなかったと思っている、………
人間は、ただ生きるのではなく、ある程度の、
クオリティーと、ディグニティー(尊厳)をもって生きるべきだと考えたんだ、」
竹下景子
「素晴らしいわ、……巨泉さんの、人生の選択、………
私の、三択問題の正解なんて、吹っ飛んじゃうわ、……… 」
中村玉緒
「おほおほおほ、………肝心な所で、………
何を言ってるんでしょうねぇ、……この子は、………
とても、東京女子大学卒の才媛とは、思えませんわ、……… 」
カツ丼小僧
「はい、巨泉さん、……今日は、本当に、どうもありがとうございました、
今日は、区切りのいい所で、ここでお終いです、………
この続きは、また、次回のお楽しみ、という事で、………
それでは、今日は、1998年(平成10年)から、2004年(平成16年)までの、
フライデー、「この年の顔!」を、どなたか、お願いします、 」
伍代夏子
「1998年(平成10年)、この年の顔!………(9月11日号)
松坂大輔………”怪物”が甲子園で782球、春夏連覇、 」
藤あや子
「1999年(平成11年)、この年の顔!………(5月7・14日号)
宇多田ヒカル………アルバムが歴代No.1ヒットに、 」
多岐川華子
「2000年(平成12年)、この年の顔!………(10月13日号)
高橋尚子………シドニーでみごと金メダル! 」
犬山紙子
「2001年(平成13年)、この年の顔!………(8月10日号)
小泉純一郎………自民党をぶっ壊した男、 」
ダレノガレ明美
「2002年(平成14年)、この年の顔!………(10月4日号)
タマちゃん………迷子のアザラシに住民票、 」
黒咲蘭
「2003年(平成15年)、この年の顔!………(4月25日号)
松井秀喜………満塁アーチで爆発NYデビュー、」
カツ丼小僧
「ええ、そうですね、………そして、その最後の、2003年は、
僕が、初めて、自作の投稿イラストで、雑誌に掲載された年です、
それから、今の今まで、続いています、」
渡辺麻友
「ちゅごいでちゅぅ~~~、」
皇太子妃・雅子様
「チュ、チュ、……チュッパチャプス、……… 」
高橋みなみ
「それでは、今回は、これにて、シューマイ、…… いや、終了、………
情報提供は、「FRIDAY」、講談社でした~~~、 」