カツ丼小僧
「それでは、今回が最終回となります、「週刊現代」、熱討スタジアム、………
「男はつらいよ、マドンナを語ろう」です、……… では、川本さん、お願いします、」
川本三郎
「ところで、第5話、長山さんの「望郷篇」でもそうでしたが、
寅さんは、マドンナに叶わぬ恋をした挙句、
振られると、必ず旅に出てしまうでしょう、……… 」
前田吟
「行き先は、夏は北海道、冬は九州が多かったかな、……… 」
川本三郎
「第1作などは、相手がご近所のお寺のお嬢さんですから、
失恋が恥ずかしくて、旅に出るしかないのも分かる、………
しかし、毎度、旅に出る理由は、定かではない、……… 」
長山藍子
「それは、寅さんが自由な人だっただけでなく、
勇気のある人だったからじゃないでしょうか、………
そうでなければ、恋に破れた後、孤独な旅立ちをすることはできませんよね、」
カツ丼小僧
「僕は、大失恋した場合、とにかく、一人、部屋の中に閉じこもり、
布団ひっ被って、一日中寝る事にします、………
まぁ、この歳になると、………というか、僕は、いつも、一人でいるので、
女の子と付き合う機会も何もありませんが、若い時は、そうでした、………
「寝る」、………とにかく、「寝る」、………これが、僕の元気回復法です、」
大西結花
「なんか、単純ね、……… つまんない、……… 」
カツ丼小僧
「あとは、「喰う」、だとか、「冷たい飲み物を、ガブ飲みする」とか、………
「綺麗な景色を眺める」、だとか、……… 」
大西結花
「あっ、…… そこは、寅さんの「旅」と、共通するものがあるわね、……… 」
前田吟
「寅さんは、相手を好きなときには、一生懸命だけれど、
マドンナに惚れられた途端、一歩引いてしまう、………
惚れられるのは、ダメなんだ、……… 」
カツ丼小僧
「そうなんですか、? ………美人でも、………?
まぁ、確かにね、………
追えば、逃げられ、逃げれば、追われるが、男女の仲、ですかね、………
逃げてさえいれば、大量に女は寄って来ますよ、………
とにかく、逃げるのが、モテるコツです、………
絶対に、自分の方から、追いかけてはダメです、………」
大橋巨泉
「わははははは、………
お前、さっき、女と付き合う機会がないと、言ったじゃないか、……… 」
カツ丼小僧
「いえ、僕の場合、全て空想ですよ、………
空想の中ですから、全て、自分の思い通りです、………
ですから、間違いも、一切ありません、………
実際には、もう、女と付き合うなんて、面倒なだけですよ、………
体力もないし、特に最近では、忙し過ぎて、時間もまったくありません、」
長山藍子
「そして、寅さんは、結婚も、やっぱり、出来ないんですよ、
何ものにも縛られないからこそ、寅さんなんです、」
近藤真彦
「でも、やっぱり、「男はつらいよ」のタイトル名通りになっているね、
恋に破れ、結婚も出来ず、……… ちょっと痛々しい、ペーソス人生、……… 」
カツ丼小僧
「マッチ、…… 凄い、…… その通り、………
物語の内容と、「タイトル名」は、絶対にズレる事は、ありません、
もう、そのタイトル名にしか、ならないんです、………
人の名前も然り、……… 」
近藤真彦
「おいおい、カツ丼さん、もう、「マッチ」は、やめてくれよ、………
俺、カツ丼さんと同じ、昭和39年生まれで、もう、50なんだぜ、……… 」
カツ丼小僧
「では、近藤さん、……… これで、いいですか、? 」
近藤真彦
「わははははは、……… それもちょっとなぁ、……… 」
田原俊彦
「あはははははっ、……… トシちゃんでぇ~~す、 」
野村義男
「……………。」
川本三郎
「寅さんは、唯一、第11作「寅次郎忘れな草」('73年)から、
最終作「寅次郎紅の花」('95年)まで、4作に登場したリリー(浅丘ルリ子)なら、
寅さんとも、うまくやったかもな、と私も思うんです、」
前田吟
「私たちレギュラー陣にとっても、リリーさんは「エース」という感じでしたね、
旅回りの歌手で、寅さんと同じく、ひと所に留まらない、………
良き理解者だったことは確かです、……… 」
川本三郎
「第48作「寅次郎紅の花」では、二人は同棲までしている、………
でも、寅さんは、指一本、触れません、……… 」
カツ丼小僧
「ほんと、………? 」
三田村邦彦
「ま、…… そこは、デキ・ストーリーですから、………
この映画の性質上、必然的な成り行きでしょうね、……… 」
カツ丼小僧
「僕なら、指を、突っ込んじゃうけどなぁ、……… 」
大橋巨泉
「わははははは、……… 」
大橋寿々子
「おほほほほほ、……… 」
前田吟
「二人は、結婚しても良かったのかもしれませんね、
でも、すぐに別れただろうなぁ、……… 」
長山藍子
「寅さんは、自由人でしたが、無責任なのとは違って、
自分に正直に生きていた人、………
だからこそ、あそこまで、一途に女性に尽くせたんだと思います、」
カツ丼小僧
「アソコまで、………? 尽くせた、………? 」
角松敏生
「違うよ、……… 」
前田吟
「マドンナを演じた女優さんは、自分が主役を張る映画なら、
もっと、存在感を主張する、力強い演技ができる人たちなんですよ、
でも、地味に抑えた演技で、マドンナをやって、あれほど輝いている、………
それは、マドンナに、寅さんの憧れや好意を一身に浴びることで浮かび上がる、
独特の色香があるからじゃないかな、………? 」
川本三郎
「だから、寅さんのマドンナたちは、いつ見ても魅力的なんだと思います、」
カツ丼小僧
「はい、どうも、ありがとうございます、………
今日は、ここまで、これで終了でございます、………
如何でしたでしょうか、………? 皆さん、………
この、4回に渡る座談会で、フーテンの寅さん、車寅次郎の魅力を、
存分に理解していただけたでしょうか、?
寅さんを演じる、渥美清さんは、生前、テレビのインタビューで、
インタビュアーに「寅さんの血液型は、何型なんでしょうね、?」と、聞かれ、
こう答えていました、
「う~~ん、そうねぇ、……… 寅さんに、血液型なんてないよ、………
エーだとか、ビーだとか、チーだとか、ねぇ、………
まぁ、あえて言うなら、葛飾柴又型じゃないのかねぇ、…… 」
随分昔の事で、記憶も定かでは、ありませんが、
大体、こんな感じだったと思います、………
こういった所にも、寅さんや渥美さんの人柄が、滲み出ているように思われます、
それでは、今回も、恒例の、最後の一言を、どなたかお願いします、……… 」
山岸舞彩
「今日は、11月15日で、「七五三」ね、………
皆さん、千歳飴は、もう、しゃぶり終えましたか、………? 」
加藤シルビア
「ううん、……… 私は、アメは、チュッパチャプスって、決まってんの、………
それしか、しゃぶらないし、しゃぶりたくもないわ、……… 」
葉山エレーヌ
「うわぁ、………あなたが言うと、随分、卑猥に聞こえるわよ、………
想像しちゃうじゃない、………
お茶ノ水女子大卒の才媛が、聞いて呆れるわね、……… 」
高島彩
「確かに、バナナとか、ソーセージよりも、チュッパチャプスの方が、
エロく聞こえるわよね、……… 舐め回してるって感じで、……… 」
皇太子妃・雅子様
「チュッパチャプスって、何ですか、? 私、知りません、……… 」
黒咲蘭
「ふふふ♡、……… 世間知らずの雅子様、………
世間とは、どういうものなのか、私が教えてあげましょう、………
今度、雅子様の肛門に、数本、突っ込んで差し上げますわ、……… 」
カツ丼小僧
「およよっ、………? 」