カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 185

カツ丼小僧

「それでは、昨日の寅さん映画の話の続きです、………

 では、長山さん、お願いします、……… 」

 

長山藍子

「お嬢様や、インテリ、高嶺の花のような、寅さんとは格差のある美女ですか、………

 でも、女性の目から見ると、そんなこと気にしないと思うんです、

 

 かりに、私自身が、寅さんのような男性と出会ったら、

 「この人を、なんとかしてあげたい、」という思いが先に立つ気がしますね、………

 素敵な人ですから、愛しちゃうかもしれない、……… 」

 

中村玉緒

「ふむふむ、母性愛的心情が芽生えるという訳ですな、………

 カツ丼小僧さんも、本質的には、寂しがり屋ですので、

 そのような女性を求めておるようですわ、……… 誰か、………  」

 

川本三郎

「私はね、この寅さんの「叶わぬ恋」という物語の源流は、

 阪東妻三郎が上演した戦時中の名作映画、「無法松の一生」にある気がするんです、

 この映画では、主人公の「車」引きの「松五郎」が、陸軍大尉の未亡人に恋をする、」

 

前田吟

「身分違いの恋ですよね、………

 寅さんの性は「車」だし、それは、当たりかもしれませんねぇ、……… 」

 

川本三郎

「しかも、松五郎は、未亡人に思いを打ち明けられず、

 指一本、触れられなかった、……… 寅さんと同じでしょう、………  」

 

中村玉緒

「カツ丼さんは、自分にとって、高嶺の花である高貴な身分の女性を、

 自分以下の家畜にまで引きずり落として、いたぶってやるのが夢だそうです、………

 そこは、狡猾で残忍、………寅さんとは、まったく違いますな、……… 」

 

皇太子妃・雅子様

「私、……… カツ丼さんになら、……… 」

 

浅香唯

「寅さんと、カツ丼小僧さんとは、見た目も随分違っていますけど、……… 」

 

松坂慶子

「太っている人に、悪い人はいないって言いますけどね、……… 」

 

カツ丼小僧

「実は、僕も、10年くらい前までは、まともに身動きできないくらいに、太っていて、

 もう、あと僅かで、体重が3桁を越えそうな所まで行ったんです、……… 」

 

松坂慶子

「春彦さんみたいに、プヨプヨ太っている人って、なんか、愛くるしいわ、……… 」

 

高内春彦

「慶子、………わかった、………俺、もっと、もっと、太るよ、………

 期待して、見ていてくれ、………  」

 

長山藍子

「寅さんも、本当に無垢で奥手な人ですからね、………  」

 

川本三郎

「そう、常にプラトニックなんです、………

 第1作で、マドンナの冬子と飲んだ帰り道、

 寅さんは、<殺したいほど惚れてはいたが、指も触れずに別れたぜ>

 ………と歌う、………これぞ寅さんですよね、……… 」

 

カツ丼小僧

「何か、そこには、自分と共通項が、ありますね、……… 」

 

長山藍子

「私が演じた節子も、寅さんのことを、やさしくて、面白くて、

 いい人だと思っているんだけども、

 寅さんが自分に恋しているとは、気がつかないんです、」

 

川本三郎

「そんな寅さんだから、女性の体を求めるなんて、間違ってもありえない、」

 

カツ丼小僧

「あ、…… そこは、僕とちょっと違ってますね、……… 

 僕の頭の中は、女の裸体のことで、いっぱいです、

 ただ、極度に臆病な性格なもんで、……… 」

 

川本三郎

「ファンの間では、「寅さん童貞説」も、

 まことしやかにささやかれていると言います、」

 

前田吟

「そうなんですか、? 」

 

カツ丼小僧

「あ、………そこは、同じだ、……… 僕も、50の今まで、一度も、……… 」

 

川本三郎

「いえ、寅さんは、あくまでウワサです、………

 

 第29作「寅次郎あじさいの恋」('82年)では、

 マドンナ・かがり(いしだ・あゆみ)が寅さんに好意を寄せ、

 寝床にまで忍び寄って来るけど、寅さんは手も握らなかった、……… 」

 

カツ丼小僧

「そんな事があったら、僕だったら、抱きついちゃうかも、……… 」

 

角松敏生

「おまえ、さっきから、何をゴチャゴチャと、……… 」

 

前田吟

「でも、寅さんは、ずっとモテない、朴念仁というわけでは、まったくないですよね、」

 

川本三郎

「ええ、第10作「寅次郎夢枕」('72年)でも、八千草薫さんが演じた、

 幼馴染みの千代から、「私、寅ちゃんとなら、一緒に暮らしてもいい、」

 と言われています、……… 」

 

前田吟

「榊原るみさんが演じた、花子もそうでした、

 第7作「奮闘篇」('71年)のマドンナで、

 青森から出て来た、あどけなく薄幸な少女でしたが、

 

 自分のために奮闘する寅さんを見て、

 「寅ちゃんの嫁っこになりたい」と、打ち明けるんです、」

 

カツ丼小僧

「僕は、今の今まで、一度も、そんなことを言われた事が、ありません、

 誰か、……… 」

 

中村玉緒

「この方の言う事は、あまり真に受けない方がいいですよ、………

 どこまでが本当で、どこまでがウソなんだか、……… 」

 

長山藍子

「寅さんは、一生懸命、一途に愛してくれますからね、………

 女性の立場で言えば、寅さんには、生活力はないけれど、

 自分自身が働く女性だったら、そんなこと構わないし、………

 

 ただ、若いうちは、子供が生まれることも考えてしまうから、

 その点は、少し不安かな、……… 」

 

カツ丼小僧

「僕は、もう、あっちの方は枯れ果てて、精液も、よう出ないから、

 その点については、心配いらない、……… 」

 

角松敏生

「くっ、……… 何をバカな事を、……… 」

 

川本三郎

「たしかに、寅さんが、父親になるのは、想像できないですね、

 

 一方で、歴代マドンナのなかには、子供がいるという設定の人も珍しくない、

 これも、特徴の一つと言えます、……… 

 

 たとえば、第3作「フーテンの寅」('70年)で、

 新珠美千代さんが演じた、旅館の女将・志津には、娘が、………

 第8作「寅次郎恋歌」で、

 池内淳子さんが扮した、喫茶店主・貴子には、息子がいました、」

 

前田吟

「他の映画や、ドラマでは、ヒロインに子供がいるというのは、稀ですよね、

 

 寅さんには、子供が、よく懐くんですよ、………

 純粋で、言葉に嘘がなくて、目線がまったく一緒ですからね、……… 」

 

カツ丼小僧

「そこも、僕とは、まったく逆だ、………

 僕には、子供は、まったく懐きませんし、

 それどころか、僕をみると、怯えて逃げていきます、………

 

 また、僕自身も、子供には距離を置いていて、殆ど興味もありません、……… 」

 

浅香唯

「カツ丼さんに興味のあるのは、女と、果てしない程の権力欲ですか、……… 」

 

カツ丼小僧

「うん、……でも、唯ちゃん、………

 もしかしたら、気障な言い方に聞こえるかもしれないけど、

 俺、常に上を見ていないと気が済まないタチなんだ、………

 常にそうしてないと、なんか自分が、この世から消滅しちゃいそうで、……… 

 恐らく、死ぬまで、……… 」

 

長山藍子

「計算づくで生きる人とは、正反対に、

 寅さんは、心のままに行動する、自由な人でした、……… 」

 

カツ丼小僧

「すいません、すいません、……… 」

 

一同

「わははははは、……… 」

 

川本三郎

「もう一つ、マドンナの特徴を上げると、

 成熟した女優の起用が目立つ、という事が、あります、

 

 日本映画のキャスティングは、昔も今も、

 とかく若い女性が中心になりがちですが、寅さんのマドンナは違う、

 若さよりも、大人の落ち着きと、しっとりとした美しさが、光るんですね、

 

 たとえば、第12作「私の寅さん」('73年)で、

 画家・りつ子に扮した、岸恵子さんが、公開時で41歳、………

 第18作、「寅次郎純情詩集」('76年)で、

 余命いくばくもない女性・綾を演じた、京マチ子さんは52歳でした、 」

 

高島彩

「余命いくばくもない、女性がマドンナっていうのもねぇ、………

 まぁ、話は、組み立てやすいでしょうけど、……… 」

 

前田吟

「私が演じた、博の息子、満男の、担任の先生が、壇ふみさん、

 京マチ子さんは、壇ふみさんの、母親役でしたね、」

 

川本三郎

「若い檀さんが、マドンナかと思いきや、なんと、そのお母さんだった、……… 」

 

沢尻エリカ

「ふぇ~~~~~~~っ、」

 

前田吟

「それにしても、レギュラーで出演していた私などは、

 尊敬する名女優が、次々と出てきてくださるので、

 それもまた、この作品に出演する醍醐味というか、楽しみでしたね、」

 

カツ丼小僧

「はい、それでは、今日は、ここまでです、………

 皆さん、本当にお疲れ様でした、………また、次回を楽しみにしています、

 

 では、今日、まだ、一言も喋っていない方、

 何か、言いたい事がありましたら、どうぞ、………  」

 

 

太田光

「そうだ、………今度、寅さんに、「サンデー・ジャポン」に出演してもらおう、」

 

田中裕二

「バカ、お前、寅さんは、架空の人物なんだよ、………

 渥美さんは、とうの昔に、お亡くなりになっているし、……… 」

 

綾瀬はるか

「私も、女優として生まれて、一度、寅さん映画に出演してみたかった、……… 」

 

犬山紙子

「でも、「寅さん」が、あるんやったら、

 「象さん」や「熊さん」があっても、いいと思うけど、……… 」

 

所ジョージ

「ははは、………それじゃ、普通だよ、………

 「所さん」てのは、いいけどね、……… 」

 

ビートたけし

「「所さんの目がテン!」を略せば、トコロテンだぜ、」

 

大橋巨泉

「わははははは、……… 」