カツ丼小僧
「今日も、しつこく、「週刊現代」、行きます、………
今日は、週刊現代(11月22日号)の、160ページですか、………
この座談会でも、既に、
「クイズダービー」「レッツゴーヤング」と2回取り上げました、………
週現「熱討スタジアム」のコーナーですね、………
今日、話題にするのは、僕の大好きな「寅さん映画」でして、
「「男はつらいよ」歴代マドンナを語ろう 」です、……… 」
一同
「わあぁぁぁぁぁ~~~~~~~い、 ひゅう、ひゅう~~~~っ、」
カツ丼小僧
「浅丘ルリ子、岸恵子、八千草薫、吉永小百合、若尾文子、松坂慶子、………
あなたの一番のお気に入りは、………? と、ありまして、………
僕は、もちろん、松坂慶子さんです、……… 」
松坂慶子
「うふふっ♡、……… カツ丼さん、ありがとう、……… 」
大橋巨泉
「俺は、やはり、クイズダービーのよしみで、竹下景子ちゃんだな、……… 」
竹下景子
「巨泉さん、ありがとう、……… 」
カツ丼小僧
「記事によれば、寅さんのマドンナとは、
'69年からの映画「男はつらいよ」シリーズで、
主人公、寅次郎が思いを寄せる、魅力的な女性たち、………
全48作で、36人の女性たちが登場、………
最多出演は、浅丘ルリ子さんの、4回、 次いで、竹下景子さんが3回、
大原麗子さん、栗原小巻さん、松坂慶子さん、吉永小百合さん、が2回づつ、
登場している、………
フーテンの寅こと、車寅次郎の憧れの女性たち、………
次は誰かと、みなが楽しみにした、
………、という事でして、………
本日は、特別なゲスト、御三方にお越し頂きました、………
女優の長山藍子さん、俳優の前田吟さん、作家・評論家であり、
大の寅さんファンでもある、川本三郎さんです、………
皆さん、拍手を持って、お迎えください、………
パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ
パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ
パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ
長山藍子
「うわ~~~、ありがとうございまぁ~~~す、」
川本三郎
「僕、寅さん大好き人間なんですよ、よろしく~~~、」
前田吟
「映画「男はつらいよ」では、さくらの夫、印刷工の諏訪博を演じました、
庶民派俳優、前田吟です、よろしくお願いしま~~~す、………
でも、さくら役の、倍賞千恵子は、今日は来ませんよ、……… ははは、……… 」
カツ丼小僧
「皆さん、今日は、本当にようこそ、この座談会にお越し頂きました、
長山藍子さんは、'41年、中国・モンゴル生まれ、
'60年、俳優座養成所12期生に、………
'64年、ドラマ「愛と死をみつめて」(TBS)に出演
映画「橋のない川」、ドラマ「春日局」(NHK)など、出演多数
川本三郎さんは、'44年、東京都生まれ、作家、評論家、
東大卒業後、朝日新聞社に入社、
'72年に独立、
大の寅さんファンでもあり、
「寅さん完全最終本」(小学館)を監修しました、
前田吟さんは、 '44年、山口県生まれ、
'63年、俳優座養成所15期生に、………
'69年の第1作から、最終作まで、映画版「男はつらいよ」に出演、
ドラマ「マッサン」(NHK)に、主人公の父、政志役で出演中、
………と、いう事です、……… では、お願いします、……… 」
川本三郎
「映画「男はつらいよ」シリーズは、1969年から '95年まで、
48作品が作られました、………
渥美清さん演じる「フーテンの寅」こと車寅次郎が、実家である葛飾柴又の、
草団子屋「とらや」を舞台に繰り広げる人間喜劇が中心でしたが、
毎回、寅さんの片思いと失恋の物語が、欠かせませんでした、……… 」
前田吟
「ファンの皆さんには「次のマドンナは誰かな」と、楽しみにしていただいたと
思いますが、レギュラーで出演していた我々も、毎回わくわくしていましたよ、」
長山藍子
「この作品は映画になる前、テレビ版が放映されていて、
私はそちらで、寅さんの妹役、さくらを演じていました、………
映画版では、シリーズ5作目の「望郷編」('70年)で、寅さんが思いを寄せる、
浦安の女美容師・節子として、渥美さんの相手役を務めています、……… 」
カツ丼小僧
「う~~ん、寅さんのテレビ版なんてものが、あったんですねぇ、………
僕も、ネットの You tube で、ちょっと観ましたがね、………
その当時、国民に好まれた、下町人情風のものだったのは、よくわかりますね、
水前寺清子さんの「ありがとう」とか、
京塚昌子さんの「肝っ玉かあさん」、とかね、………いろいろありましたけれど、
渥美清さん主演の、テレビドラマ、「泣いてたまるか」(1966~1968・TBS)
なんてのも、ありました、………
そういえば、子供の頃、読んだ漫画で、つのだじろうさんの描いた漫画に、
下町人情風の、「泣くな!十円」なんていうのも、ありましたっけ、………
下町人情風のペーソス・ギャグが、大流行りだったようですね、………
古き良き時代を思わせます、………
夕暮れの、お寺の境内に鳩が舞っていたり、とかね、……… 」
大橋巨泉
「わははははは、……… 俺にとっては、ロート製薬の鳩が懐かしい、……… 」
竹下景子
「私もよ、………巨泉さん、……… 」
川本三郎
「寅さんが思いを馳せるマドンナの特徴は、第一に美人であること、…………
最初から高望みでしたよね、……… 」
前田吟
「そうそう、お蔭で、私たち「とらや」の面々は、
随分と困らされましたよ、………
私が演じた、博という役は、さくら(映画版では、倍賞千恵子)の亭主で、
一番クールな立場で、寅さんの恋を眺めていたような気がします、……… 」
川本三郎
「博は、「とらや」の婿のような立場でしたね、」
前田吟
「だから、博は寅さんに、「早く身を固めてほしい」と願っている、………
反面、毎度のマドンナたちと、寅さんの顛末を見て、
「こりゃ、兄さん、結婚は、一生無理だな、」とも思っているんです、 」
長山藍子
「妹のさくらにも、それが悩みの種なんですよ、」
カツ丼小僧
「ゆ、優子ぉ~~~~、 俺じゃぁ、ダメなのかぁ~~~、? 」
前田吟
「は、……… ? 」
カツ丼小僧
「い、いや、すいません、……こっちの事です、……… 」
角松敏生
「未練がましい奴だな、……… 」
川本三郎
「更に、寅さんは、美しいだけでなく、
住む世界が違う人ばかりを追い求めてしまうクセがある、……… 」
前田吟
「お嬢様やインテリの女性、職業を持つ女性も多かったですね、……… 」
カツ丼小僧
「優子ぉ~~~、」
角松敏生
「おいっ、いい加減にしろよ、……… 」
川本三郎
「第1作「男はつらいよ」('69年)で、
光本幸子(みつもと・さちこ)さんが演じた冬子は、
柴又帝釈天の「御前様」(住職。演じたのは、笠智衆)の娘で、
お嬢様育ちでしたね、………
他にも、第16作「葛飾立志編」('75年)で、
樫山文枝さんが演じた礼子は、東大の助手だし、
第40作「寅次郎サラダ記念日」('88年)で、
三田佳子さんが演じた真知子は、女医さんで未亡人という設定でした、」
前田吟
「博としては、将来「とらや」の一員になっていただけるかを
心配する前に、うちに一泊していただけるかさえ不安なご婦人ばかりでしたよ、」
川本三郎
「そうでしたねぇ、……… 」
カツ丼小僧
「いや、そうは言いますがね、……前田さんに、川本さん、………
実際は、そんなに、甘いものではありませんよ、………
同じ屋根の下で一緒に生活すれば、色々と、相手のアラが見えて来るもんです、
ブーブー、へえたれるわ、イビキは掻くわ、尻は掻くわ、鼻くそほじるわ、
鼻毛は引っこ抜くわで、大変ですよ、………
マドンナだろうが、高嶺の花だろうが、百年の恋も、一遍に冷めてしまいますよ、
やはり、甘い夢は、最初から捨てた方が、……… 」
角松敏生
「くぅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~~~~~~っ、
おっ、お前は、どうして、そんな発想しか出来ないんだっ、……… 」
カツ丼小僧
「それでは、今回は、これで終わりです、
今日も、恒例の、最後の一言をお願いします、……… 」
枡田絵理奈
「寅さんみたいな男が傍にいてくれたら、人生、楽しいなって、思います、」
麻美ゆま
「辛い事も、全て、吹き飛んじゃいそうね、……… 」
田原俊彦
「でも、ペーソス人生って、はたから見てると愉快だけど、
本人は、結構、辛いと思うよ、……… あはははははっ、……… 」
近藤真彦
「何と言っても、タイトルが「男はつらいよ」、だからね、………
やはり、そのタイトル通りの人生を、歩むんだろうねぇ、……… 」
カツ丼小僧
「おっ、マッチさん、………いいところに、気付きましたね、………
そうなんです、実は、人間の運命、人生は、もう既に、あらかじめ決まっていて、
その、立体映画のフィルムの、タイトルまでついているんです、………
ですから、人間の人生は、そのタイトルの枠の中から、絶対に外れる事はありません、
ですから、「男はつらいよ」なんて、タイトルが自分の人生に付いていたら、
もちろん、自分の人生も、本当にそうなってしまうのです、……… 」
佐々木恭子
「それでは、カツ丼小僧さんの、立体人生映画のタイトルは、………? 」
カツ丼小僧
「地球を、……… 」