カツ丼小僧
「それでは、前回の続き、「週刊現代」、「クイズダービーを語ろう、」
その、第3回目です、………それでは、副島恒次さん、お願いします、……… 」
副島恒次
「クイズダービーでは、15人の作家が、それぞれ毎週、
15~20本の問題を作っていました、………
その、200~300本の中から、会議で8本を厳選、………
ロート製薬の宣伝部長が同席することもあり、
「ところでコレ、一体どこがおもろおまんの、? 」と、
キツイ一言が、飛びだす事もありました、………
作家連中は、みんなネタ探しに苦労していましたね、………
なかには、「月刊住職」なんていう雑誌から、ネタを拾ってきた作家もいました、」
竹下景子
「ホント、どこでネタを見つけてきたんだろう、という問題ばかり、………
三面記事的なところから問題がでるだろうと、新聞を隅々まで読んだりしましたが、
一向に結果に反映しなかったので、すぐにやめました、……… 」
大橋巨泉
「でも、景子ちゃん、クイズの勉強をする暇なんか、なかったでしょ、………
東京女子大学に在学中だった景子ちゃんは、
番組が始まって、1年ぐらいでブレイクして、
「お嫁さんにしたい女優No.1」と、言われるようになった、
ものすごい数の仕事をこなしていて、
台詞を覚えるだけで大変だったはず、……… 」
竹下景子
「でも、どんなにドラマに出ても、
「「クイズダービー」のときの竹下さんが一番いいんだよね 」、
と、よく言われましたよ、……… 」
カツ丼小僧
「僕は、高校時代、松坂慶子さんのファンだったんですが、
僕の友達に、一人、竹下さんの熱狂的なファンがいて、
竹下さんの事を、いつも嬉しそうに語っていた奴がいました、……… 」
中村玉緒
「わ、ワダスの事について、何か、いっとるお方は、いまへんでしたか、? 」
カツ丼小僧
「あ、そういえば、同じクラスに、座頭市にそっくりな奴がいて、
そいつが玉緒さんの大ファンで、ある時、僕に、
「あっしは、玉緒という女に惚れてしまった、……… 」
と、切なげに呟いたんです、……… 」
中村玉緒
「ウソを言いなはると、承知しませんで、……… 」
副島恒次
「竹下景子さんは、才女と言われながらも、それを鼻にかける素振りがなく、
いつも笑顔だったから、視聴者にも大人気でした、………
それに、「三択の女王」というあだ名が付く程、3択問題に強かった、………、
はらたいらさんは、逆に3択が苦手でしたね、………
負けず嫌いの塊のような人で、答えを間違えると収録が終わった後に、
「副島さん、さっきの答え、本当に本当ですか? 」
と、真剣な顔で聞いてきた事もありました、……… 」
竹下景子
「それだけに責任を感じていたんだと思います、………
私も心が折れそうになった時もありました、………
特に、最終問題で、賞金を10万円に届かせるため、
出場者の方が、あえて、はらさんではなく、
倍率の高い私に駆けて来た時は、もの凄いプレッシャーでした、……… 」
中村玉緒
「ぬほほほほほ、………ワダスにプレッシャーは、無縁どす、……… 」
大橋巨泉
「うん、俺も、それがわかっていて倍率を付けていたんだ、………
はらクンを2倍、景子ちゃんを4倍にしたら、
最終問題は、オッズが倍になるから、4倍と、8倍でしょう、………
「倍率ドン!」、「さらに倍!」、と言いながら、
「景子ちゃんに3本来るな、」と思った時は、最低2本は来たね、……… 」
中村玉緒
「ぬほほほほほ、そうでっか、そうでっか、それは、それは、………
大繁盛でございますな、……… 」
竹下景子
「でも、そういう時に限って、外してしまうんですよ、………
自分の持ち点がゼロになって、ご褒美が貰えないのは一向に構わないけど、
出場者が学生さんで、「部の活動費の足しにしたいんです、」と、
すがるような目で、賭けてくれたときなどは、申し訳なくて、………
番組が終わった後、一人楽屋裏で泣いたこともありました、……… 」
中村玉緒
「楽屋裏、哀愁秘話、とでもいった所でしょうか、……… 」
三浦友和
「あんた、感動しているんだか、茶化してるんだか、……… 」
副島恒次
「長山藍子さんも、21問連続不正解だったときに涙を流されていました、………
それが、ちょうどCMに入った時だったのですが、
さすがの女優魂ですね、………
鼻をすすりながら、「あら、せっかくなら、本番中に泣けばよかった、」って、………
たかが、クイズ番組と思わず、
景子さんも、藍子さんも、本気でやってくれたのが、嬉しかったです、」
中村玉緒
「たかがクイズ、されどクイズ、………
ニッチも、サッチも、………と、いった所ですかな、……… 」
所ジョージ
「玉緒さん、あんたね、……… 」
竹下景子
「現場には、いい意味での緊張感がありましたから、
「クイズダービー」は、収録でしたが、一切編集はなし、………
「ごめんなさい、もう一回、」と、私たち解答者も絶対に言わないし、
現場のスタッフさんも言わなかった、………
毎回TBSホールには、抽選で当たったお客さんが詰めかけ、
ライブのような感じで、巨泉さんが、司会進行をしていく、………
手を抜く、ということはなかったですね、」
カツ丼小僧
「僕も、テレビ局のスタジオの中には、観客として、一度だけ入った事があります、
27歳の時なんですが、片岡鶴太郎さんの、「プッツン5」(日本テレビ)
という番組なんですが、スタジオとは、こんなに小さな物なのか、………
こんなに狭い所で、収録していたのか、と、ビックリしましたね、……… 」
副島恒次
「番組の最後は、必ずスタッフが、「5,4,3、……… 」と秒を読み、
巨泉さんの、「それではみなさん、ごきげんよう、また来週、」で、
終わっていました、……… 」
カツ丼小僧
「はい、それでは、そろそろ時間ですので、今日は、ここで終了です、………
ごきげんよう、………また来週、……… ではなくて、
また、次回ですね、………
では、皆さん、恒例の最後の一言をお願いします、……… 」
ビートたけし
「「クイズダービー」なら、おいらも、ゲスト解答者として出演した事があるけど、
なかなか、居心地がよくて、あの席にずっと座っていたかったなぁ、………
おいらの兄貴の、北野大(きたの・まさる)なんて、あそこの1枠に
座ったおかげで、女子生徒から、「かわいい、」なんて、チヤホヤされて、
すっかり、味、占めちゃったんだ、……… 」
酒井法子
「私の全問正解の事は、ネットでも、未だに話題になってるわ、………
でも、あれで、運を使いきっちゃったのかなぁ、……… 」
和田アキ子
「おっ、あんた、私の言う通り、のりピー語をやめたね、………
うん、うん、いい心掛けだ、………
やはり、年長者の言う事は聞くもんだよ、……… 」
掛布雅之
「いえ、私、この前、パチンコ店で、酒井法子さんが、
ドサ回り営業をしているのを見ましたが、
キッチリ、のりピー語を連発してました、………
仕事への熱意、ファンサービスなんでしょうねぇ、……ええ、……はい、」
徳光和夫
「あんたこそ、話の語尾に、「ええ、」だとか、「はい、」だとかを
付けるのをやめたらどうなんだ、………
そうやって、念を押されるような話し方をされると、
誰も、あなたのいう事に、反論しづらくなるじゃないか、……… 」
長嶋茂雄
「徳さん、徳さん、あまり、掛布さんを責めないでくださぁ~~い、
私と、掛布さんは、同じ「ミスター」ですから、
親戚であり、いとこ同士なんです、……… 」
野村克也
「なんや、………親子や兄弟では、なかったんかいな、……… 」
一同
「わははははは、……… 」