カツ丼小僧
「え~~、2回にわたり、大橋巨泉さんの、「今週の遺言」の内容をテーマに、
話を進めて来ましたが、今回からは、また、ガラリと趣を変えまして、
同じく「週刊現代」、「決定! 日本一の名脇役 」、という事で、
テレビドラマや映画の、脇役俳優をネタに、話を進めていきたいと思います、………
つまりね、「彼らがいないと、ドラマがつまらない、」んですよ、………
脇役がいるからこそ、主役が輝くんです、
目立たなくとも、強烈な個性の持ち主を、今回紹介します、
「週刊現代」の 最初の方の、カラーページですが、……… 」
大橋巨泉
「でも、時には、あまりに個性が強すぎて、
脇役が主役を喰ってしまう事だってあるんだ、………
古い漫画で恐縮だけど、赤塚不二夫の、「おそ松くん」や、
「もーれつア太郎」に出て来る、「イヤミ」だとか、「ニャロメ」なんかが、
いい例だ、……… 当時、主人公の数倍目立ってた、……… 」
所ジョージ
「わははははは、そういえば、「ケムンパス」なんて毛虫や、
「べし」なんて、カエルもいたなぁ、……… 」
野村克也
「古い漫画と言えば、水島新司の野球漫画、「ドカベン」に登場する、
葉っぱの岩鬼正美や、「トンマ」こと殿馬一人、里中智の存在もそうや、………
我々、主人公の「ドカベン」こと、山田太郎の打席なんか、
もう、どうだってよかったんや、……… 」
カツ丼小僧
「ええ、そうですね、………
それでは、今回の、名脇役の、トップバッターなんですが、
志賀勝(しが・まさる)さん、ですか、………
知りませんねぇ、……… しょっぱなから、………
顔も名前も、まったく知りません、………
だからこそ、息の長い、名脇役なんでしょうが、……… 」
松坂慶子
「でも、志賀勝さんは、私達の間では、有名な、……… 」
カツ丼小僧
「ええ、そりゃぁ、松坂さんなんかの間では、身内のようなもんでしょうから、
当然、よく知っている間柄なんでしょうが、一般人には、………
まぁ、カツ丼小僧よりかは、有名でしょうが、……… 」
松坂慶子
「まぁっ、……… 」
内村光良
「わははははは、……… 」
カツ丼小僧
「志賀勝さんは、1942年(昭和17年)生まれで、京都府出身、現在72歳、
ヤクザ映画には欠かせない、圧倒的な存在感を持っている人で、
代表作には、映画、「仁義なき戦い」、「ダボシャツの天」、などがありますが、
ネットの写真なんかを見ますと、かなりのコワモテで、本物のヤクザと、
なんら、変わりはないようにも思われますが、………
それに志賀さんは、歌手でもあって、レコードも出していますが、
そのジャケットに写っている志賀さん、………
サングラスに着物姿で、正座してて、なんかヤクザそのものですね、……… 」
西田敏行
「でもさ、案外、こういう人に限って、実生活は、質素だったり、
他人に気を使う、優しい性格だったりする事もあるんだよ、………
いじらしいなぁ、……… グッスン、……… 」
役所広司
「ははは、……… まぁ、とりあえず、そう、言い繕っておかないとね、………
地味な悪役俳優さんだって、モチベーションなくすでしょうから、……… 」
西田敏行
「おいっ、人の感傷メルヘンに水を差す気かっ、……… 」
カツ丼小僧
「でも、志賀勝さんは、映画はもちろんの事、テレビドラマにも、
やったらめったら、出演していますね、………これは凄い、………
「必殺仕置人」、「銭形平次」、「水戸黄門」、「大岡越前」、………
あと、「忠臣蔵」や「必殺シリーズ」、「遠山の金さん」、「大江戸捜査網」、
「西部警察」、「太陽にほえろ!」、「江戸を斬る」、「浮浪雲」、
「桃太郎侍」、「座頭市」、「特捜最前線」、………
有名な、連続ドラマに、ことごとく、出演していますね、……… 」
役所広司
「うん、それはね、……… 俺も、確かに、色々と考える事もあるよ、………
それは、やっぱり、人それぞれ、生き様の問題だと思うんだ、………
とにかく、超有名になって、看板で主役を張って、王道を進んで行くか、
それとも、目立たないけど、地道な役を続けて、息の長い、いぶし銀の
個性派を取るか、………
一旦有名になってしまうと、進むべき道も、どんどん限られていくし、……… 」
カツ丼小僧
「それでは、ここに、映画監督、阪本順治さんの、
志賀勝さんへのコメントがありますので、紹介します、………
「志賀さんは、「仁義なき戦い」などのヤクザ映画では欠かせない、
アクの強い俳優さんです、………
私が監督した、「ぼくんち」では、
珍しくヤクザ以外の役をお願いしましたが、
”普通のおじいさん”の役を、飄々と、味わい深く演じてくれました、」
………と、いう事です、……… 」
刀根麻理子
「はい、それでは、次に行きましょう、……… 次は、……… 」
カツ丼小僧
「ええ、そうですね、次は、坂本スミ子さんという女優さんです、
坂本スミ子さんは、1936年(昭和11年)、大阪府出身、
ラテン系歌手でありながら、女優として、14作もの、映画に出演しています、
なんか、名前は、聞いた事があるような、ないような、………
何と言っても、ウチの両親よりも、年が上ですから、………
昭和11年といったら、長嶋茂雄さんと同じ年じゃないですか、……… 」
長嶋茂雄
「はい、いわゆる一つの、1と1なんですよ、……… 」
松井秀喜
「わははははは、……… 」
野村克也
「何がそんなに面白いんや、……… アホちゃうか、……… 」
刀根麻理子
「でも、カツ丼さん、坂本スミ子さんって、ラテン歌手としては、
すっごく有名な人なのよ、………
シャンソン歌手の、越路吹雪さん程ではなくとも、……… 」
カツ丼小僧
「では、坂本スミ子さんの、代表曲には、何があるんです、………? 」
刀根麻理子
「……………。」
野村克也
「ふふふ、……… そうや、これが、脇役の悲しき宿命なんや、………
誰にも、知られず、注目されず、ひっそりと、………
ワシの現役時代も、そうやった、………いいところ、おいしいところは、
皆、スーパー・スター、長嶋茂雄に、さらわれるんや、………
まぁ、ワシは、人気のまったくない、パ・リーグの弱小球団、
南海ホークスのキャッチャーやったんやけどな、………
ふん、現役時代の、打撃の成績は、長嶋よりワシの方が、ええんや、………
なのに、なんで、向こうの方が、人気があるんや、………
おかしいやないか、……… 」
三田村邦彦
「あんた、そう、ひがみなさんな、………
何も、成績の結果だけが、人気という訳でもないだろう、………
観客は、当時、太陽のような長嶋さんのハッスルプレーに、痺れたんだよ、」
野村克也
「ふふふ、………向こうは、ひまわり、……ワシは、月見草や、……… 」
徳光和夫
「あんた、そうやって、他人を引き合いに出して、
自分の人気を引き出そうとするのは、やめたらどうだ、………
誰もあんたにゃ、同情せんよ、……… 月見草どころか、どくだみだ、……… 」
江本孟紀
「おいっ、皆で、よってたかって、野村さんを苛めるのはやめろっ、」
野村克也
「ワシは超悲観主義やから、……… 」
三田村邦彦
「いや、主義というんじゃなくて、そういう性格なんだろう、……… 」
野村克也
「ワシは、B型やからな、……… 」
和田アキ子
「だから、………? また、血液型の話かよ、………
私、そういうの、嫌いなんだよ、……… 」
野村克也
「占いは信じないけど、血液型は信じる、………
サッチーもB型や、うふふふふ♡、……… 」
小倉智昭
「僕もB型です、……… あと、浅香光代さんも、……… 」
野村克也
「……………。」
江本孟紀
「わははははは、……… 」
カツ丼小僧
「それでは、話を戻します、………
映画監督の阪本順治さんの、坂本スミ子さんの思いをここに紹介します、………
「映画「犬」シリーズでの、坂本さんの演技も素晴らしい、………
毎回、主役の田宮二郎さんに恋い焦がれ、
最後はむげにされる役を演じています、………
悲しみを感じさせながらも、どこかコミカルさを出すのが、
非常に上手な女優さんだと思います、……… 」
………という事です、………
それでは、今回は、これでお終いです、
皆さん、最後の一言をお願いします、……… 」
大西結花
「子供の頃、見ていた、「天才バカボン」の名脇役、
レレレのおじさん、とか、目ん玉つながりの、お巡りさんだとか、
見ていて楽しかったなぁ、……… 」
角松敏生
「うん、「巨人の星」では、ライバルの、花形満や左門豊作の存在だ、………
脇役なんだけど、とても厚みがあって、薄っぺらでない所に魅力があるんだ、」
浅香唯
「お父さんの、星一徹さんや、お姉さんの明子さんの存在もね、……… 」
南野陽子
「手塚治虫さんの「ブラック・ジャック」では、
アッチョンブリケのピノコちゃんね、………あの顔、可愛らしかった、………
あと、ドクター・キリコとか、琵琶丸、なんてのもいたわね、……… 」
斉藤由貴
「ピノコちゃんは、脇役というより、準主役、という感じですけど、
それじゃぁ、あの、ヒョウタンツギだとか、オムカエデゴンスなんかも、
脇役ってことになるのかしらね、……… 」
カツ丼小僧
「スカーーーーーーッ、ソウデゴンスネ、……… 」