カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 119

カツ丼小僧

「では、昨日の続き、………ロボットの手による、咽頭がん手術ですね、………

 それでは、巨泉さん、お願いします、……… 」

 

大橋巨泉

「うん、…… 何故、アメリカでは行われなくなった、ロボット手術が、

 カムバックしたのかというと、過去5年間の技術の進歩だそうだ、………

 

 プリズマン医師は、研究グループのリーダーとして、

 ロボット手術と抗がん剤、放射線との比較実験に、

 この5年間、取り組んで来たという、………

 

 今回の成功で、主流は、ロボット手術になるだろうが、欠点もある、………

 それは、値段が高いことと、準備に時間がかかることだと、

 記事は締めていた、……… 俺は、羨ましかった、……… あっ、……… 」

 

江本孟紀

「巨泉さん、お久しぶりです、……… ええ、ホントに、………

 「11PM」時代は、本当に、お世話になりました、………

 色々と、面倒見て貰って、……… 」

 

大橋巨泉

「江本、……… 来ていたのか、……… 」

 

江本孟紀

「巨泉さんが、民主党を辞めてしまった時は、本当に悲しかったです、………

 選挙演説の応援にまで、行ったんですが、……… 」

 

大橋巨泉

「ああ、あれは、……… すまん、江本、………

 俺にも、どうしようもない事情があって、……… 

 ところで、今、お前は、………? 」

 

江本孟紀

「ええ、今は、政治の方は、引退していまして、………

 プロ野球解説、一本槍です、……… 

 キンドル(Kindle)版、「マンガ日本政治入門」をよろしく、……… 」

 

カツ丼小僧

「江本さん、ようこそ、……… 

 今日から、あなたも、この座談会に、出席して頂けるんですね、………

 有難うございます、……… 

 これで、この座談会も、また、どんどん盛り上がって来ますよ、……… 」

 

江本孟紀

「おい、お前、…… なんで、俺の敬愛する、野村克也さんを苛めるんだ、………

 俺は、巨泉さんも好きなんだけどな、野村監督だって尊敬しているんだ、………

 俺はな、今日は、あんたらにその事が言いたくて、ここへ来たんだ、……… 」

 

野村克也

「まぁ、待て、江本、来てくれたのは嬉しいが、

 ワシは、左程、気にしとらん、………まぁ、とにかく、ここへ来て座れ、………

 大橋巨泉さんの、ロボットの咽頭がん手術の話、なかなか、面白いんや、………

 一緒に聞こうやないか、…… ふふふふ、……… 」

 

大橋巨泉

「うん、それじゃぁ、続きを始めるから、………

 江本、後で、ゆっくり、積もる話もしよう、………

 

 ロボット咽頭がん手術の成功を知った時、俺は、本当に、羨ましかった、………

 

 今でも、毎日、口の渇きや痰の切れの悪さ、

 嚥下力(えんげりょく)の低下による、飲食の不自由に悩まされている、………

 これがなかったら、どんなに楽か、………

 俺は、それで、早速、松本先生にメールで訴えたんだ、………

 

 先生は、すぐに返事を下さった、………

 ロボット手術は、欧米では広まっていて、特に中咽頭がんが対象になる事が多い、

 日本でも導入の動きはあるが、保険や認可の問題で、欧米に大きく遅れ、

 実際に使えるようになるメドは立っていない、とあった、………

 

 そして最後に、

 「ロボット手術は、われわれ頭頸科(とうけいか)の医師にとって、

  知識としては、一般的になっています、………

  実践できるかどうかは、今後の動向次第です、……… 」と、あったんだ、

 

 何か、先生の悔しそうな顔が見えるようだったよ、……… 」

 

中村玉緒

「手塚治虫先生も、漫画「ブラック・ジャック 」の単行本の前書きかなにかで、

 「医者というのは、他人の生命を預かる仕事ですので、そこには、

  色々なドラマが生まれる、」と書いとりましたが、本当どすなぁ、……… 」

 

カツ丼小僧

「確かに、ブラックジャックのような名医が、主人公でなくとも、

 多くの話が作れるでしょうね、……… 医学の知識は必要でしょうが、……… 」

 

三田村邦彦

「ただ、手塚先生は、元は医者でもあっただろうから、そこはね、……… 

 でも、北杜夫さんのように、小説家でありながら、医者、と言うのはわかるけど、

 手塚治虫さんのように、漫画家で、医者、というのは、ちょっと、変わり種だね、

 ……… やはり、天才だ、……… 」

 

中村玉緒

「ただ、手塚さんが、「大阪大学卒」というのは、詐称だったらしいですわ、

 実際は、当時、同じ大阪大学の敷地の中にあった、専門学校だったそうで、……… 」

 

カツ丼小僧

「あっ、その話に関しては、僕が、手塚さんの名誉を守るためにも、

 あとで、反論させて頂きます、………

 ちょっと、話が脇道に逸れました、………

 それでは、巨泉さん、話の続きをお願いします、……… 」

 

大橋巨泉

「うん、………

 週刊現代の8月9日号に、「がん「最新治療」が受けられる病院」、

 という特集があり、早速、切り取って、保存したんだけど、

 調べてみると、今のところ、ロボット手術は、前立腺がんに限られているようだ、

 

 ごく最近は、胃がんにも適用されたらしいが、

 中咽頭がん手術が行われたという例は、残念ながら、知る事は出来なかった………

 

 記事には、自由診療のため、(前立腺のみ保険適用可)、

 胃がんだと、200万~300万円は、かかるとあった、………  」

 

浅香唯

「それは、大変な額ですね、……… 」

 

徳光和夫

「一般人には、かなり、キツイ額ですが、

 やはり、命には、代えられません、……… 」

 

長嶋茂雄

「でも、テレビに出ている、タレントや有名人だったら、………

 お金、いっぱい貰っているでしょうからね、………

 私も、もちろん、無尽蔵に持っていまぁ~~~す、 うふふっ♡、 」

 

徳光和夫

「いや、長嶋さん、今は、そうでもないそうですよ、………

 草野仁さんが言ってましたけど、昔は、1時間枠のギャラが、

 100万円とか200万円だったそうですが、

 今は、1時間枠、10万円でも、出演するそうです、………

 時代は変わりました、……… 私だって、……… 」

 

今井優子

「え~~~っ、 一般人からすれば、10万円だって、凄い物ですよ、……… 」

 

イチロー

「なんか、俺、悪い事したかなぁ~~~? 」

 

松坂慶子

「イチローさんは、論外ですわ、……… スーパースターですから、………

 罪悪を感じる必要は、微塵もありません、……… 」

 

徳光和夫

「長嶋さぁ~~ん、噂によると、

 一杯、百万円の、フカヒレスープを食べているっていうけど、

 それ、本当ですか、………? 」

 

長嶋茂雄

「徳さぁ~~ん、そんな事、ある訳ないでしょう、

 ガセネタですよ、ガセネタ、……… そうに決まってるでしょう、………

 まぁ、我々は、大衆に夢を与える職業でもある訳ですから、………

 嘘でもなんでも、いい訳ですがね、………ははははは、……… 」

 

カツ丼小僧

「また、とめどもなく、話が、変な方向に、………

 では、巨泉さん、気を取り直して、お願いします、……… 」

 

大橋巨泉

「うん、……… これも、司会者がだらしないから、………

 俺だったら、嫌われて、多少、強引になっても、どんどん先に進めて行く、……… 」 

 

カツ丼小僧

「すいません、………優柔不断なもので、……… 」

 

大橋巨泉

「今回の手術には間に合わなかったんだけど、自分の信念は、変わらない、………

 「長生きして、医学、医術の進歩を待つ、」んです、

 ただ、保険はともかく、認可だけは与えて欲しいと思う、

 手先の器用な日本人は、昔から手術が得意だったからね、……… 

 

 また、「ダ・ヴィンチ」など、医療用ロボットの開発なども、喧伝されている、

 これだけ、役者が揃っているんだから、門戸を開くべきではないか、………

 

 確かに、咽頭がんは、胃がんや乳頭がんに比べると数は少ない、………

 全がんの1%だと聞いた、………

 しかし、患者の受ける苦しみは上位を外すまい、………

 何とか、研究を軌道に乗せて欲しい、………

 

 以上、終わりです、………  」

 

 

カツ丼小僧

「巨泉さん、ありがとうございました、………

 それでは、皆さん、今回も、最後の一言、お願いします、……… 」

 

 

刀根麻理子

「ガンで、亡くなった有名人、……… 」

 

藤原紀香

「杉浦日向子さん、享年46、下咽頭がん、

 漫画家、江戸風俗研究家、エッセイスト、」

 

鈴木京香

「逸見政孝さん、享年48、がん性悪液質、

 フジテレビアナウンサー、アナウンサー、タレント、司会者、」

 

飯島直子

「筑紫哲也さん、享年73、肺がん、

 ニュースキャスター、ジャーナリスト、」

 

生田智子

「越路吹雪さん、享年53、胃がん、

 シャンソン歌手、」

 

甲斐まり恵

「堀江しのぶさん、享年23、スキルス性胃がん、

 タレント、」

 

吉永小百合

「渥美清さん、享年68、転移性肺がん、

 俳優、」

 

大橋寿々子

「夫は、まだまだ、長生きする予定です、……… おほほほほほ、……… 」