カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 62

カツ丼小僧

「明日は「週刊現代」の発売なんだけど、まだ、一日あるな、

 さぁ、今日は何を語ろうか、……… 」

 

今井優子

「あなた、そんな事、前もって考えて来なかったの、………? 」

 

カツ丼小僧

「ふふふ、……… 冗談だよ、冗談、………

 今日はね、明日からの、「週刊現代」の記事に備えて、

 その下ごしらえの準備をしておこうと思うんだ、 」

 

今井優子

「やっぱり、……… それでこそ、私の旦那さんね、……… ホッとしましたわ、

 で、何を、………? 」

 

 

  妻の今井優子が、そう尋ねると、カツ丼小僧は、おもむろに、

  口に、右手の人差し指と中指を咥え、

  ピーーーーーーーーーッ、と、ホイッスルのように鳴らした、

 

  すると、座敷の襖が開いて、3人の男が、入って来た、

  プロ野球界の、名球会入り大御所、王貞治と長嶋茂雄、それに、

  野村克也だった、………

 

大橋巨泉

「おう、ワンちゃん、また、会ったな、

 この前の、俺の傘寿のパーティー以来だ、こっちへ来て、座んなよ、」

 

王貞治

「いや、巨泉さん、巨泉さんに会えるのが、いつも本当に楽しみで、……… 」

 

イチロー

「王さん、………お久しぶりです、」

 

王貞治

「おう、イチロー君じゃないか、元気にしてたかね、……… 」

 

中畑清

「あっ、長嶋監督、暫くお会いしていませんでしたが、お体の方は、……… 」

 

長嶋茂雄

「うん、まぁ~~、その、…… グッドな、バディです、ハイ、……… 」

 

ビートたけし

「長嶋さんは、おいらの青春、そのものなんだ、………

 おいらの子供時代は、みんなが野球で、巨人、4番サード、長嶋さ、……… 」

 

大橋巨泉

「いやいや、時代は変わりました、

 野球は大リーガー、司会は巨泉、…………淫画は、何と言っても、カツ丼小僧、」

 

カツ丼小僧

「ありがとうございます、……… 」

 

野村克也

「なんや、なんや、ワシには、誰も、出迎えへんのかいな、

 ちょっと、失礼やないのか? ほんなら、ワシ、帰るでぇ~~~、」

 

カツ丼小僧

「あっ、野村監督、すいません、すいません、

 御呼出ししたのは、この私でございまして、帰って貰っては困ります、

 

 いえね、明日、月曜日発売の「週刊現代」の記事に備えて、今日の内に、

 各ジャンルから、多くの著名人を呼び寄せ、どのような記事の内容にあっても、

 うまく対応するための人材を、ここに確保しておこうと思いまして、……… 」

 

今井優子

「ははあ、なるほど、………そういう事だったんだ、……… 

 細工は流々、って奴ね、……… 」

 

野村克也

「なんや、お前、ワシの事を、皆に、「ヘボ監督」やと、

 言いふらしておるそうやないか、………

 そんなんで、ワシを、ここに呼ぶなんて、どういうおかしな男なんや、

 ふん、親の顔が、見たいもんやな、……… 」

 

カツ丼小僧

「いえ、監督、申し訳ありませんが、込み入った話は、また後で、………

 あ、……ところで、監督、奥さんの、サッチーこと、野村沙知代さんは、

 如何なされましたか? 一緒に、ご招待した筈ですが、……… 」

 

野村克也

「おう、そうや、もちろん、サッチーも、連れて来ようと思ったんやけどな、

 なんでも、ここには、デヴィ夫人と、小倉智昭が、いるそうやないか、

 

 ちょっと、もし、何かあるとまずいんでな、

 今回は、サッチーは、連れて来なかったんや、……… 

 それからな、あんた、ワシは、もう監督やあらへん、

 野村さん、とでも、呼んでくれへんか?

 長嶋さんは、終身名誉監督やから、それでもええのかもしれへんけど、……… 」

 

カツ丼小僧

「いえいえ、野村さんは、誰もが、「監督」、と言って、慣れ親しんで来た訳ですから、

 やはり、「監督」が自然です、「監督」と、呼ばせてください、監督、……… 」

 

  

  カツ丼小僧は、そう、言うや否や、先のように、指を咥えて、

  今度は、ピィーーーーーーーーッ、ピィーーーーーーーーッ、と、

  2回、口笛を吹いた、

 

  すると、また、襖が開いて、今度は、すぐには数え切れない程の

  多くのタレントや、歌手、俳優が入って来た、………

  

  往年のアイドル歌手で、今は大御所の松山千春と、悪友の、泉谷しげる、

  田原俊彦、近藤真彦、野村義男の、元、たのきんトリオ、

  それと、恩師の武田鉄矢、友人の西田敏行、

  

  昔のアイドル、松田聖子、小泉今日子、中森明菜、早見優、石川秀美、

  松本伊代、堀ちえみ、河合奈保子、柏原芳恵、三原じゅん子、

  元、シブガキ隊の、薬丸裕英、本木雅弘、布川敏和、だった、

 

大橋巨泉

「うわ~~~、こりゃまた随分と、大勢やって来たな、

 昔のタコ部屋みたいに、一旦入ったら出られなくなるとも知らないで、………

 まぁ、角松敏生みたいに、うまく出て行った奴もいるけどな、……… 」

 

大橋寿々子

「ほほほ、……… 賑やかでいいと思いますけど、……… 」

 

今井優子

「敏生、……… 」

 

松山千春

「えっ? 何だって? 誰がタコに似てるって? 

 そうか、泉谷か、……… わはははは、……… 」

 

泉谷しげる

「え? 何? しょっぱなから、俺の悪口かよ、………たまらねえなぁ、……… 」

 

カツ丼小僧

「いえいえ、すいません、皆さん、さ、さ、どうぞ、気楽にくつろいでください、

 今日は、余興です、明日からの本番に備えて、雑談でも交えていてください、」

 

松山千春

「え? 明日って、……? あ、週刊現代の事ね、

 そういう事なら、この私に、まかしときんしゃい、

 ね、ね、俺、そういうの、大得意だから、……… 」

 

松坂慶子

「あれっ、松田聖子ちゃんが来てるわよ、………

 郷ひろみさんと、顔合わせにしちゃ、まずいんじゃないかしら、……… 」

 

南野陽子

「きゃっ、た~~いへんっ、」

 

カツ丼小僧

「そ、そうだな、……… 人を多く呼ぶと、こういう事もあるから、大変だ、」

 

 

 

  雑談を交わしている内に、いつしか夜も更けて、もう夜中の1時になっていた、

  消灯して、誰もが皆、毛布にくるまり、眠りについた、………

 

  カツ丼小僧も、皆の寝静まった姿を見て、寝床についた、

  一体、明日、どんな記事が雑誌に掲載されているんだろう、………?

  面白い話題が提供されて、座談会に花が咲けばいいんだけど、………

 

  あれやこれやと、寝床の中で想像を膨らませている内に、

  カツ丼小僧も、いつの間にか、スヤスヤと深い眠りについていた、………