カツ丼小僧
「では、今日も、週刊現代、「キャンギャルの50年史」です、
「元気な時代」の象徴とも言えた、キャンペーンガールという存在、………
スターへの登竜門とされ、現在のトップ女優たちも
新人として、魅惑のボディを披露していた、………のです、」
小倉智昭
「うふふふ、……まぁ、才能のない小僧には、棒読みしか、手がないか、……… 」
カツ丼小僧
「まず、第1ページ目は、……おっと、鷲尾いさ子さんかぁ、………懐かしい、
当時18歳だった鷲尾さん、1985年(昭和60年)のポスターです、
今は、とんと見なくなりました、引退しちゃったのかな、………? 」
今井優子
「はい、次、……… 」
カツ丼小僧
「おいおい、あんまり、急かすなよ、……まだ、始まったばかりじゃないか、………
え~~、ページを括ると、まずは、右ページ上に、内田有紀さんの水着ポスター、
1993年(平成5年)のもの、……… ココロカラダ、………
UNITIKA(ユニチカ)、と書いてある、」
高知東生
「あっ、このポスター、見た事ある、………
元気ハツラツ、怖い物知らずの、ピッチピチギャルって感じだな、………
肉も若さも弾け飛んでる………、
この1枚のポスターから、色々、妄想を掻き立てられるな、……… 」
大橋巨泉
「ウッシッシッシッ、……… 一粒で、二度おいしい、……… 」
今井優子
「♪グ、リ、コ、……… 」
カツ丼小僧
「その、内田有紀さんの写真の下には、吉川十和子さんのポスター、
今は、君島十和子だけど、……… 日本航空の物か、………
沖縄で撮影したみたいだね、………1985年(昭和60年)の物、………
でも、殆どのポスターの背景が、マリンブルーの海や空っていうのには、
ちょっと疑問を感じるな、……… 他に何かないのかな?
例えば、ビールジョッキ片手に美女が裸で座禅を組んで、
滝に打たれているポスターっていうのはどうかな、………?
それを多岐川裕美さんか、娘さんの多岐川華子さんがやるんですよ、………
キャッチコピーは、「白糸のタキ」、………どうです? 面白いでしょう? 」
高島礼子
「……………、」
刀根麻理子
「カツ丼さん、定番の物に逆らっても、あまり意味はないと思うわ、……… 」
カツ丼小僧
「う~~ん、まぁ、しょうがないか、……… やっぱり、涼しげで爽やかだからな、………
夏の暑さを吹き飛ばす、かのようなね、……… そこで、ビールをグッと一口、
てな、感じですか?
え~~、次のページには、夏目雅子さんの写真、………
小さいけど、素晴らしい写真だ、………
小麦色の肌に、真っ白な肌が覗いている、笑顔が本当に素敵、………
あっ、なんだ、カネボウ化粧品のポスターじゃないか、………
「日に焼けない小麦色、サンケーキ新発売 」ですか、………道理で、……… 」
刀根麻理子
「私ね、よく、私の若い頃って、夏目雅子さんに、似ているって言われるの、
カツ丼さん、どう思います? 」
カツ丼小僧
「ええ、確かに、顔の造りとしては、似ている所も、多々あります、………
でも、僕的には、全然違っていて、刀根麻理子さんの方が断然好みです、」
刀根麻理子
「嬉しいわっ、……うふふふっ♡、カツ丼さん、ありがとう、………
♪ご褒美に、キスをあげるわ~~~、」
佐々木恭子
「私はよく、歌手で女優の、生稲晃子さんに似ているって言われます~~、」
松田賢二
「あっ、そう言われてみれば、……… 」
カツ丼小僧
「この夏目雅子さんの、美しいマリンブルー・ポスターは、
1977年、つまり、昭和52年の物です、かなり古い物だなぁ~~、」
大橋巨泉
「昭和52年って言うと、俺の大親友の王(ワン)ちゃん、(王貞治)が、
ハンク・アーロンの記録を破って、世界のホームラン王に輝いた年だ、……… 」
カツ丼小僧
「そうですね、……… その記念すべき試合を、実は僕、生で見ているんです、
中学2年の時なんですけど、
父親と一緒に、後楽園球場に連れて行ってもらって、……… 」
大橋巨泉
「えっ? 本当かよ、……… もし、そうなら、それは、……… 」
カツ丼小僧
「いや、それが、本当なんです、それどころか、僕、755号のタイ記録の試合にも
行ってるんです、つまり、タイ記録の755号と、新記録の756号と、
両方の試合に行って来たんです、………両方ともナイターです、
しかも、もっと驚きなのは、当時、僕、その2試合しか、
プロ野球の試合に行ってないんですよ、
2日しか行ってないのに、その2日が、
王さんの、ホームラン記録、樹立記念日に当たっちゃったんです、」
大橋巨泉
「凄い、……… 」
松坂慶子
「カツ丼さん、その話、もっと聞きたいわ、……… 」
カツ丼小僧
「ええ、両方の試合とも、父親と2人で行ったんです、………
僕には、2学年下の弟がいるんですが、
弟は、アクシデントで、病院に入院していて、行く事が出来なかったんです、
それで、王さんも、どういう訳だか、タイ記録の755号が、中々、出なくて、
おそらく、僕の記憶では、1か月近く出なかったんじゃないかと思います、
マスコミや巷などでも、中々出ないと、騒がれはじめていたんです、
内心、王さんも、少し苛立っていたんじゃないでしょうかね?
それで、僕が、たまたま、父親に誘われて観に行った、8月31日、………
夏休み最後の日だったんですけど、やっと、そこで、
王さんがホームランを放ち、タイ記録を樹立した訳です、」
イチロー
「カツ丼さん、凄いじゃないですか、俺、その頃、まだ、生まれて間もない頃だけど、
俺も、是非、その試合、観に行きたかったなぁ~~~、」
カツ丼小僧
「いや、ところがね、イチローさん、実は、俺、王さんの打った瞬間を、
ボーーーッ、としていて、観ていなかったんですよ、」
イチロー
「え~~~っ、もったいない、………
それって、人生、最大の汚点じゃないですか、……… 」
カツ丼小僧
「ええ、まぁ、人生最大の、………とは言っても、
まだ、僕も、13歳だったんだけどね、………
試合の最中だったんだけど、なんか観戦に集中していなかったんだ、………
ハッと、気が付いた時には、
もう、観客が、ワーーーーッ、と、総立ちになっていて、………
でもね、3日後の、9月3日に、急きょ、もう一回、後楽園に行く事になって、
その時は、レフト側の外野スタンドにいたと思うんだけど、
新記録の756号は、しっかりとこの目で見たよ、………
ライトスタンドに、白球が吸い込まれて行ったんだ、……… 」
イチロー
「それは、素晴らしい、さすが、カツ丼さんだ、
終わりよければ、全てよし、ですかね、ははは、………
僕は、「イチ」ローだから、やはり最初にこだわるけど、……… 」
松坂慶子
「カツ丼小僧さん、不思議な縁ね、……もしかしたら、将来、王貞治さんとも、
何か、関係を持つことになるんじゃないかしら、……… 」
カツ丼小僧
「いや、そんな、……… へへへ、……… 」
カツ丼小僧が照れながら、ニヤついて、頭を掻いていると、
また、宴会場の襖が開いた、………
一瞬、誰もが、ドキリ、として、世界のホームラン・キング、
王貞治が、やって来たのかと思ったが、そうではなかった、
襖から、顔を出したのは、元、C.C.ガールズのメンバー、
藤原理恵、藤森夕子、青田典子、原田徳子、……… そして、
昔、「東京ラブストーリー」、など、トレンディ女優として、
一世を風靡した、鈴木保奈美だった、
青田典子
「カツ丼さ~~~ん、早く私たちのポスターの話に移ってよ~~~、
私たち、もう、待ちくたびれちゃったぁ~~~、」
カツ丼小僧
「あっ、すいません、すいません、ちょっと、寄り道してしまいました、
只今、すぐに、そちらの話に移らせて貰います、
C.C.ガールズ、万歳 ! ! 」
今井優子
「ほらほら、だから、言わんこっちゃない、……… 」