カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 46

カツ丼小僧

「お待たせしました、有名人のお墓シリーズ、第4弾 ! !、という事で、

 今回は、まず人気絶頂の最中に、日航機事故という不運で、

 突然、はかなくも空に散った昭和のスター、

 坂本九(享年43)さんのお墓からの紹介です、」

 

今井優子

「何か、嫌な言い方ね、……… 」

 

三田村邦彦

「うん、なんか、引っかかる物言いだ、」

 

ビートたけし

「おいらからすりゃぁ、普通、……… 」

 

カツ丼小僧

「うん、この墓は、中々、ドッカリした感じで、重量感があって落ち着いた雰囲気だ、

 俺の最も好きなタイプの墓だな、あまりゴテゴテしてなくて、

 素朴な所がいい、……… 」

 

中田有紀

「坂本九さんの名曲、♪「上を向いて歩こう」は、

 ♪「SUKIYAKI」と名を変えて、世界でも大ヒットしました、」

 

大橋巨泉

「作詞は、永六輔、 作曲は、中村八大、……… 

 司会は、巨泉、 野球は、大リーガー、……… 」

 

カツ丼小僧

「涙がこぼれないように上を向いて歩こう、ですか、………

 ちょっと悲しい匂いのする、ペーソスソングですね、……… 

 ほろ苦いと言うのか、……… 」

 

大橋巨泉

「おい、俺の友人の永六輔の作詞に、ケチをつけないでくれ、……… 」

 

カツ丼小僧

「い、いや、……別にそういうつもりじゃぁ、……… 

 

 坂本九さんのヒット曲には、他に、♪「見上げてごらん夜の星を」、

 ♪「明日があるさ」などがあります、

 

 九さんの墓は、東京・港区の長谷寺(ちょうこくじ)にあり、

 スターの魂は今、高層ビルが立ち並ぶ、東京の都心に眠っております、」

 

小倉智昭

「おい、小僧、棒読みはやめろ、」

 

カツ丼小僧

「はい、すいません、…… 

 しかし、墓所の奥には、根津美術館へと続く緑地が広がっており、

 散歩コースとしても人気だ、………そうです、

 

 では、次行きます、……

 おっと、ついに出ました、漫画家の石ノ森章太郎(享年60)先生のお墓です、

 子供時代には、大変お世話になりました、僕が最も影響を受けた漫画家です、」

 

大橋巨泉

「うん、俺の「ギミア・ぶれいく」って番組に出演してもらってさ、

 氏の短編時代劇アニメを放映した事もあるよ、……… 

 彼はね、藤子不二雄Aと、大層、仲がいいんだ、」

 

カツ丼小僧

「石ノ森先生の茶褐色の墓石は、「サイボーグ009」や、「仮面ライダー」、

 といった代表作のキャラクターたちに見守られています、

 

 漫画は森羅万象を描けるという意味の「森羅萬象」の文字と、

 24作品が放射状に描かれたレリーフには、

 ベレー帽にペンを手にした自身の彫像が寄り添っています、

 

 先生のお墓は、東京・豊島区の祥雲寺(しょううんじ)にあります、」

 

松坂慶子

「カツ丼さんは、石ノ森先生の、どんな作品が好きだったのかしら、……? 」

 

カツ丼小僧

「うん、僕はね、先生の子供向けの漫画よりもね、

 「佐武と市捕物控」や、「馬がゆく!」、等の、大人向けの漫画が好きだったんですよ、

 

 あと、画風も大好きで、先生の1枚の絵を、

 じっと、心行くまで、いつまでも眺めていたなぁ、………

 みずみずしい、シャープなペンタッチが、

 自分の頭に、とっても心地よく響いたんです、」

 

刀根麻理子

「そう言えば、絵的に、多少、似ているようなところもあるわ、……… 」

 

カツ丼小僧

「うん、僕の絵は、色々な漫画家の絵がミックスされた、

 いわば、ゴチャマゼスタイルなんだ、………

 藤子不二雄さん、赤塚不二夫さん、加藤かほるさん、なんか、皆入っている、

 

 石ノ森先生の絵も、実際に模写していた訳ではないけど、

 頭の中では、散々模写して、脳みそに焼き付けて置いたんだ、

 だから、石ノ森先生の絵は、僕の絵の、いわば、骨組みなんだ、

 

 その基本の絵に、自分の画風を染め上げている、といった感じで、……… 」

 

松坂慶子

「でも、石ノ森さんの絵って、初期の頃と、後期とでは、

 随分と絵の雰囲気が変わっているような気がしますけど、………

 

 初期の頃は、シャープで、スイスイとペンが走ったような画風でしたけど、

 後期では、なんか、ちょっと、フニャフニャと崩れたような感じの絵で、……… 」

 

カツ丼小僧

「そう、どちらがいいとか、悪いとかいうんじゃなしに、

 確かに随分と変わってきている、 絵の変遷が確かにある、……… 

 

 僕から言わせて貰えれば、それは、「石森章太郎」から、「石ノ森章太郎」に

 名前を変えたからなんですけど、長くなるので、

 それ以上の事は、もう、ここでは言わない、……… 」

 

松坂慶子

「えっ? 「ノ」を一つ入れただけで、そんなに変わってしまう物なの ………? 」

 

カツ丼小僧

「ええ、まったく、全然、違います、」

 

藤岡弘、

「じゃぁ、俺の名前も、…… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、そうです、でも、別に、どちらが、いいとか悪いとかいう事ではなしに、

 ついた名前というのは、その時のその人間の状態を端的に表していて、

 変わる時も、どう変わるかも、全て運命で決まっているのです、

 

 「藤子不二雄」さんも分裂して、

 「藤子不二雄A」と、「藤子・F・不二雄」に変わりました、……… 

 

 では、次なる、大物有名人のお墓は、………

 おっ、小説家の松本清張(享年82)さんのお墓です、

 松本清張さんのお墓は、東京・八王子市の富士見台霊園にあります、

 

 このお墓も、なんか、渋い感じでいいですね、

 黒光りする御影石が、一層存在感を放っています、

 

 墓石に刻まれた「松本清張」は、自筆で、

 その力強い筆致には、創作に懸けた気迫が偲ばれます、 」

 

松坂慶子

「私、若い頃、先生の原作の映画、「わるいやつら」、に出演しました、

 私にとっては、思い出に残る作品だわ、……… 」

 

カツ丼小僧

「そうですね、あの映画は、僕も横浜の映画館に観に行きました、

 慶子さんの「愛の水中花」がヒットした翌年の1980年(昭和55年)の作品です、

 片岡孝夫(現・十五代目、片岡仁左衛門)さんの名演技も冴え渡っていました、

 

 この映画は、2年ほど前、奇跡的にビデオで見る事が出来たんです、

 よくわかりませんが、DVDは無いでしょうからね、

 神の思し召しでしょうか、………非常に懐かしくて、新鮮でした、

 

 いつも、昭和30年代の話ばかりしていますが、

 昭和50年代も、それにはそれの味があって、思い出が蘇って来ました、

 特に、松坂さんの事は、……… 」

 

松坂慶子

「ありがとう、嬉しいわ、……… 」

 

カツ丼小僧

「でも、松坂さん、……「愛の水中花」が、大ヒットしてから、

 僕の頭の中は、松坂慶子一色に染め上げられて、その翌年の映画、という事で、

 当時、かなり期待して、映画館に足を運んだのですが、

 

 正直、松坂さんの出演時間は少なかったので、

 ちょっと、ガックリしたのを憶えています、

 今だったら、DVDで、パソコンで、松坂さんの所だけを、何度も何度も、

 繰り返して観る事も出来るのですが、……… 」

 

松坂慶子 

「映画には、ストーリーがあって、私は、その登場人物の一人に過ぎないから、……… 」

 

カツ丼小僧

「ええ、わかっています、 無理言ってすいません、……… 」

 

今井優子

「カツ丼さ~~ん、 時間がないから、早く、次行ってぇ~~~っ、」

 

カツ丼小僧

「はい、そうですね、それでは、今回、最後の紹介となる、有名人のお墓は、………

 

 作家で、芥川賞受賞者でもある、中上健次(享年46)さんのお墓です、

 ちょっと、質素な雰囲気が漂いますが、

 まぁ、お墓なんて、こんなものでしょうか、………

 

 中上さんは、故郷熊野(和歌山県)を原点に、

 濃密で、複雑な人間関係を描いた作家としても有名です、

 

 1990年(平成2年)、校舎も試験もない、熊野大学を設立するなど、

 積極的な活動で、地元民に愛され、中上さんを慕う人は多いそうです、

 

 中上健次さんの墓は、

 和歌山県新宮(しんぐう)市の南谷(みなみたに)墓地にあります、 

 お終い、……… 」

 

今井優子

「はぁ~~い、これで、今日の有名人の墓地紹介は、全員、無事終りました、~~~

 では、残りは、また次回、~~~ 情報提供は「週刊現代」講談社でした、~~~ 」

 

刀根麻理子

「なんか、えっらく、事務的ね、………

 優子さん、あなた、どんどん、性格が、カツ丼小僧さんに似て来るわね、……… 」

 

廣瀬浩志

「麻理子は、どんどん、俺に似てくるし、……… 」

 

高内春彦

「慶子は俺に、……… 」

 

松坂慶子

「春彦さんっ、大好き♡、大好き♡、大好きよっ♡、ブー、ブー、ブー、」

 

大橋巨泉

「わははははは、わははははは、……… 」

 

大橋寿々子

「おほほほほほ、おほほほほほ、……… 」