カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 38

カツ丼小僧

「あっ、今、また、横綱・白鵬が勝ちました、

 遠藤を倒して、これで9連勝ですよ、凄いですね、

 このまま、ばく進し続けるんでしょうかね? 

 でも、白鵬は強すぎても好感が持てます、 何故か憎めません、

 

 北の湖理事長の現役時代と違って、………

 あ、すいません、すいません、失礼な事を言いました、………

 北の湖理事長、許してください、……… 」

 

今井優子

「それでいて、結局は言っているんだからね~~、この方、………

 慇懃無礼もいいとこだわ、……… 」

 

カツ丼小僧

「これで、五月場所は、9日目が終わって、幕内全勝力士は、白鵬、ただ一人、

 それを、一敗で、大関の稀勢の里と、前頭五枚目の勢(いきおい)が追っていて、

 日馬富士は二敗、………

 ああ、新横綱の鶴竜(かくりゅう)は、もう、早くも三敗か、………

 これから、どうなっちゃうんだろう、………? 

 なんまんだぶ、なんまんだぶ、……… 」

 

高島礼子

「でも、大関の稀勢の里って、なんか顔が、北の湖さんに似ているわ、

 もしかしたら、本当に横綱になれるんじゃないかしら、……… 」

 

高知東生

「顔が似ているだけで、横綱になれるんだったら、苦労はいらないよ、

 勝負の世界は、もっともっと、厳しいの、……… 」

 

カツ丼小僧

「でもね、東生さん、いつも、一緒にいる人ってね、段々と顔や性格が

 似て来るんですよ、夫婦や親子が一番の典型です、

 ね、親子は、もしかしたら、DNAって事で片づけられちゃうかもしれないけど、

 夫婦は、それでは説明がつきませんよ、そうでしょ、……… 」

 

高知東生

「じゃぁ、俺と礼子も似てるって訳か、……… 」

 

カツ丼小僧

「そうですね、非常によく似ています、

 最初は似ていなくても、一緒に生活している内に、段々と似てくるんです、」

 

高知東生

「俺と礼子のどういう所が、………? 」

 

カツ丼小僧

「いや、それは僕の口からは、……… ご自分で、よく、観察してみてください、」

 

今井優子

「それじゃぁ、私も、これから、カツ丼小僧さんに似て来るのかなぁ、………

 いきなり、つまらない下ネタジョークなんか、言いだしたりして、………

 「オマ○コ~~~~、」とか、「オチン○ン~~~~~、」なんて、

 叫びだしたりして、……… いやだなぁ~~~、」

 

カツ丼小僧

「ははは、……… まさか、そうはならないでしょう、……… ははは、

 そうなりゃ、面白いと思うけど、……… 」

 

松坂慶子

「まさか、私が太り始めたのも、春彦さんと結婚したためかしら、……… 」

 

高内春彦

「で、でも、性格は、温厚で寛容になっただろう、………? 」

 

 

  そこへ、宴会場の襖が開いて、また一人の男が、爽やかな笑みを浮かべて現れた、 

  テレビドラマ、「暴れん坊将軍」で、江戸幕府八代将軍、徳川吉宗を演じた、

  二枚目俳優、健さんこと、松平健である、

  まさしく、時代劇のその姿、チョンマゲに着物、そして腰に刀を差していた、

  高島礼子が感極まって立ち上がり、目に涙をいっぱいに浮かべて叫んだ、

 

高島礼子

「まぁ~~~、健さん、ホント、お久しぶりですわ、

 私、いつの日か、健さんにご恩返しがしたくて、したくて、………

 それだけが、私の生きる望みでございますのよ、」

 

高知東生

「おいおい、ちと、大袈裟すぎやしないかい? 面白くねえな、……… 」

 

カツ丼小僧

「松平健さん、よくこんな所へ、お越し頂きました、感謝感激、雨あられ、

 さ、さ、どうぞ、どうぞ、こちらへ、……… 」

 

松平健

「おいおい、カツ丼君、君、最近、よくない噂が立ってるぞ、………

 君は、何? 相当、慇懃無礼な人間なんだって、………?

 散々、人を茶化しておいて、一言謝って、また続けるっていう、………

 そんなんじゃ、他人の信用を失うよ、……… 」

 

カツ丼小僧

「すいません、すいません、」

 

松平健

「俺のアソコは、暴れん坊だって言ってるそうじゃないか? それ本当? 」

 

カツ丼小僧

「すいません、本当です、クスクスッ、すいません、

 ウププッ、す、すい、ウプッ、ウププーーーーーーーッ、」

 

松平健

「ふうっ、呆れた、……まぁ、いいか、三つ子の魂百まで、とも言うしな、………

 人間の本質は、歳を取っても中々変わらんよ、………

 

 よし、それじゃぁ、ここで、一丁、機嫌直しに、「マツケンサンバ」でも

 踊るから、皆、観ていてくれないか、………

 バックは、天下のAKB48が躍ってくれるから、

 うん、もう、アポで、了解済みなんだ、じゃぁ、さっそく行くよ、……… 」

 

 

  座敷上の御台や徳利、座布団などを端に片付け、かなりのスペースを取って、

  松平健がその中央に立つと、指原莉乃、高橋みなみ、板野友美、小嶋陽菜、

  と言った、AKB48のメンバーが、一斉に後ろに並んで、

  松平健と一緒に、サンバのリズムに乗って、名曲「マツケンサンバⅡ」を踊り出した、

 

  その、きらびやかで壮麗、且つ、ダイナミックな踊りに、

  誰もが目を奪われ、釘づけとなった、

  終わった後も、会場内は静まり返り、暫くは、皆、呆気にとられて、

  黙ったままでいたが、

  会場内の誰かが、一人手を叩くと、誰もが、ハッと我に返り、拍手喝采となった、

 

  松平健が、皆に頭を下げて、一礼をすると、

  それに続いて、AKB48のメンバーも一斉にお辞儀をして、

  また、元いた場所の定位置についた、

 

  松平健は、それを見届けると、豪快に、愉快そうに笑いながら、

  カツ丼小僧の所まで戻って来て、ドスンと座布団に腰を下ろし、胡坐を掻いた、

 

松平健

「うわっはっはっはっはっ、どうだい、カツ丼君、

 物事は、何でも、こうやって、粋にやらなきゃダメだよ、

 

 なぁ、カツ丼君、そうだろう? 粋にやろうぜ、粋に、………

 うわっはっはっはっはっ、……… うわーーーーーーっはっはっはっはっ、」

 

  

  松平健は、そう言いながら、カツ丼小僧の背中を2度、3度と、強く叩いた、