カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 31

カツ丼小僧

「子供時代、大好きだった、仮面ライダーの本郷猛役、藤岡弘、さんに

 来て頂くなんて、ホントに嬉しいです、涙が出そうです、」

 

藤岡弘、

「はっはっはっはっ、そうかい? そう言って貰えると嬉しいけど、

 本当はね、2号ライダーの、一文字隼人役の、佐々木剛君にも

 来て貰うつもりだったんだけど、

 何か、今、急に居酒屋での仕事の方が忙しくなって来たようでね、

 ちょっと、無理だって、断られちゃったよ、」

 

カツ丼小僧

「あ、ちょっと、本題に入る前に、一つ、お聞きしたいんですけどね、

 藤岡さんの名前は、最後に句読点が付いて、

「藤岡弘、」という事で、いいんですね、

 どうも僕、神経質な性格の上に、姓名判断なんか、やっていますものでね、

 ちょっと、ここで、はっきりさせて置きたいんですよ、」

 

藤岡弘、

「はっはっはっ、そうだね、この、最後の、ちょんはね、確かに僕の意志で

 入れた物なんだ、もう、30年ぐらい前の事になるよ、

 まぁ、理由はね、色々あって、もうここでは言わないけど、

 詳しい事を知りたければ、ネットで確認してください、

 

 まぁ、マスコミ宛てに、大々的に発表した訳ではないからね、

 まだ、「藤岡弘」のままだと思っている人も多いよ、」

 

カツ丼小僧

 「でも、仮面ライダーの恩師でもあり、原作者の石ノ森章太郎さんも、

 ちょうど、藤岡さんと同じ、1984年頃に、ペンネームを「石森章太郎」から、

 「石」と「森」の間に、ちょんをいれて、「石ノ森章太郎」、としていますが、

 

 こういうのって、果たして偶然なんでしょうかね?

 僕には、仮面ライダーの師弟関係という事で、

 なにか韻を踏んでいるかのようにも、思えるんですが、……… 」

 

藤岡弘、

「はっはっはっはっ、それは、君の考え過ぎじゃないのかねぇ、

 ただの偶然だと思うよ、」

 

鎌かける

「え~~、それでは、ここで、藤岡弘、さんに、往年の仮面ライダー1号の

 変身ポーズを、皆さんに、ご披露して頂きましょう、

 

 さ、さ、藤岡さん、どうぞ、こちらへ、………よろしくお願いします、」

 

藤岡弘、

「ええ~~? それ、本当? そんな話、聞いてないよ~~、 

 ちょっと、気恥ずかしいなぁ~~~、 弱っちゃったな~~、どうも、……… 」

 

 

  藤岡弘、は、照れくさそうに頭を掻き、おもむろに立ち上がると、

  鎌かけるの隣にある、幾らかスペースの空いた座敷の上に立った、

  そして、大勢の招待客に向かい合うと、深々と会釈し、深呼吸をした、

  

  その、人懐っこい笑顔は、何か、人前で変身ポーズをとる事が

  まんざらでもない様子にも見えた、 会場からは、大きな拍手が鳴り響いた、

 

鎌かける

「さぁ、それでは、やって頂きましょう、懐かしの変身ポーズ、

 仮面ライダー、本郷猛、……… お願いします、」

 

藤岡弘、

「ん、……… 」

 

 

  藤岡弘、は、仁王立ちになると、やや、こわばった表情になり、

  左手を腰に当て、右手を高く、斜め上空に突き上げ、

  「ライダー~~~~、……… 」、と呟きながら、右手を回し始めた、

 

  「へんし~~~~~ん、 とぉぉぉぉぉぉぉ~~~~~~~~っ、」

 

  無事、変身のポーズを終えると、会場内からは、再度、大きな拍手が起こった、 

  藤岡弘、は、また、照れくさそうに頭を掻きながら、カツ丼小僧の隣の席まで戻り、

  座布団の上に、どっかりと腰を下ろして、胡坐を掻いた、

 

藤岡弘、

「いやぁ~~、恥ずかしい、……… でも、皆さんの盛大な拍手を受けて、………

 こういうのは、何度やっても、気持ちの良いもんだ、スカッとするなぁ、……… 」

 

カツ丼小僧

「どっちなんスか、………? 」

 

今井優子

「藤岡さん、カッコ良かったわ、……… 素敵、……… 」

 

藤岡弘、

「あの変身ポーズはね、実は、柴田練三郎の小説、「眠狂四郎」の

 円月殺法のポーズを僕なりにアレンジして取り入れた物で、僕の考案なんだ、」

 

カツ丼小僧

「子供の頃、よく、やらせて頂きました、2号ライダーの変身ポーズと一緒にね、………

 ウルトラマンや、ウルトラセブンの変身ポーズじゃ、

 やっても、まったく、サマになりませんしね、………出来ませんよ、………

 

 でも、話によれば、歴代仮面ライダーの中で、現在、一番人気のあるのは、

 仮面ライダーV3だそうです、ホントなんスかね?

 いや、今のように、V3のパチンコが出る以前からですよ、………

 

 僕、子供の頃、1号、2号には、メチャクチャ惚れ込んだんですがね、

 こう言っちゃ、V3関係の人達には失礼なんですけど、

 V3に変わったとたん、なんか、僕的には、不細工過ぎて、カッコよくなくて、

 好きになれなくて、ライダーファンを辞めちゃったんです、

 まぁ、そろそろ、小学生時代も半ばに来ていた頃だと思うんですけどね、」

 

藤岡弘、

「おいおい、そんな事を言っていると、また、……… 」

 

 

  そこで、また、宴会場の襖が開いて、一人の体格のいい男が現れた、

  仮面ライダーV3の、風見志郎役を演じていた、二枚目俳優、宮内洋である、

 

宮内洋

「おいおい、カツ丼小僧、今、お前、何て言った? 

 仮面ライダーV3の魅力がわからねえ奴は、許しちゃおかねえぞ、

 変身 ! ! ぶいすりゃぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~っ、」