カツ丼小僧
「ところで、巨泉さん、週刊現代の今週号のコラム、「今週の遺言」には、
大リーガーの話はありませんでしたね、」
大橋巨泉
「うん、さすがに2週続けて大々的にやったからね、………
3週連続って言うのは、ちょっと無理だろう、」
カツ丼小僧
「選手の名前が、やったら出て来ましたが、顔を知らないので困りました、
出来れば、カラーで顔写真も掲載して頂ければ嬉しかったのですが、……… 」
大橋巨泉
「わはははは、……… そんなスペースが、ある訳ないだろう、
それに、お前には、横浜DeNAベイスターズがあるじゃないか、……… 」
カツ丼小僧
「顔、知りません、……… 」
大橋巨泉
「えっ? 何だって、……… 」
カツ丼小僧
「いえ、 選手の顔、知らないんです、……… 」
大橋巨泉
「…………………、」
カツ丼小僧
「金城龍彦とか、中村紀洋とか、三浦大輔とか、ほんの数人の一部の選手だけです、
あ、………あと、監督の中畑清も知っていますが、……… 」
今井優子
「じゃぁ、どうして試合の結果とかは、知っているの? 」
カツ丼小僧
「今は、もっぱら、ネットのプロ野球速報です、俺ね、スコアボードの
途中経過だけでも、結構楽しめるんだよ、
ブログやノベルの更新の合間合間に、どうなっているか、確かめるんだ、
ホント、今はね、のんびり1試合、丸ごとの観戦なんて、ちょっとあり得ないよ、」
今井優子
「あ、忙しくなってきたんだ、……でも、いい事じゃない、………
若い頃からの夢だったんでしょ、………時間に追われる生活、……… 」
カツ丼小僧
「うん、そうなんだ、………
まぁ、多少、味気なくもあるけど、若い時、ただブラブラしていて、
何もしていなかった事を考えると、贅沢な事は言ってられないよ、………
行けるとこまで、行ってみるつもりさ、………
ま、そんな訳で、皆さん、今後とも、カツ丼小僧の、ホームページ、ブログ、
ノベルを、お引き立ての程、宜しくお願い申し上げます、」
暫くすると、また、宴会場の襖が開き、2人の男が、陽気な笑顔で入って来た、
前に、ここを飛び出て行ったイチローと、横浜DeNA監督、中畑清だった、
中畑清
「今日は、しっかりと勝たせて頂きましたっ、横浜DeNAベイスターズ ! !
接戦のシーソー・ゲームをモノにしました、 絶好調ですっ、 ! ! !
わははははは、……… 」
イチロー
「カツ丼さん、この前は、怒って飛び出て行っちゃって、ゴメン ! !
あんな事で怒るなんて、俺、どうかしてたよ、
また、仲間に加えさせて貰うよ、……… 」
カツ丼小僧
「いや~~、2人の明るくて、陽気な笑顔を見ていると、僕も心が和みます、
でも、中畑さん、勝負の世界は、ちょっと厳しいですよ、
パフォーマンスも重要ですが、勝負は結果が全てです、
今日は何とか勝ちましたが、以前、最下位です、
絶好調どころか、絶不調じゃないですか、………
ホラを吹くのもいい加減にしてください、いくら僕でも怒りますよ、」
中畑清
「いやね、そうは言うけども、あの戦力で、試合に勝つというのは、
結構大変なんだ、口で言う程、簡単じゃないんだよ、……… 」
カツ丼小僧
「「あの戦力で、あの戦力で、」って、それを言うのはやめてください、
まるで、どこかのヘボ監督の言い訳みたいじゃないですか、男らしくない、………
そんな事、最初っから、分かってて引き受けたんでしょう、
なんとか、Aクラス入り、お願いしますよ、
クライマックス・シリーズ、出ましょうよ、」
中畑清
「どこかのヘボ監督って、………? ああ、野村監督の事、………?
いやいや、あの監督は、知将で名監督ですよ、
長嶋さんの事を悪く言うのは、許せませんけどね、……… 」
松坂慶子
「カツ丼さん、いつになく興奮してるわね、
相当、野球に関してストレスが溜まっているみたいね、……… 可哀想、……… 」
大橋巨泉
「だから、強いチームを応援しとけって、言ってんだよ、
ふっふっふっ、俺は、大リーガーでも、ジャイアンツさっ♡、……… 」
イチロー
「俺も、シアトル・マリナーズっていうチームには、随分と泣かされたなぁ、……… 」