大橋巨泉
「おい、また、お前、俺をノベルに登場させたな、………
映画ですら、俺は、藤子不二雄Aの「少年時代」、その他にチョイ役で出演した
ぐらいの経験しかないんだぞ、 出演料、よこせよ、」
タモリ
「俺は、「笑っていいとも!」も終了して、ちょっと時間も空いたから、
ま、いいか、……… 出てもいいとも! 」
カツ丼小僧
「タモリさん、そのギャグだけは、もういい加減、封印した方がいいと思います、
西城秀樹さんも、重々、反省しています、」
大橋巨泉
「俺も、「せいのっ、ドン!」、は、もう、言う事は出来ないのか、……… 」
大橋寿々子
「でも、あなた、病気も克服した事だし、これからも、もうひと踏ん張り、
テレビ界、芸能界での、お仕事、頑張ってね、………
娘の美加も、千加も、皆で、応援しているから、……… 」
大橋巨泉
「うん、……… 」
カツ丼小僧
「寿々子さん、失礼ですが、二人の娘さんは、寿々子さんとの間のお子さんでは
ありませんね、……… 」
大橋寿々子
「ええ、前妻のマーサ三宅さんとの、お子さんですわ、
マーサ三宅さんは、有名なジャズ・シンガーです、
主人とは芸能界で知り合いまして、私たち、2人の間に、子供はいません、」
カツ丼小僧
「あっ、そう言えば、長門さんの、「洋子へ」という暴露本の中に、
そんな話が、それとなく書いてあったような、……… 」
大橋寿々子
「失礼な、……… 私たち、あの方、嫌いなんです、
長門裕之さんの話は、したくありません、
あの方の話をするのなら、もう帰りますよ、……… 」
カツ丼小僧
「あっ、すいません、どうも、僕、口下手なもんで、………
つい、つまらない事を口走って、うっかり人を怒らせてしまう事があるんです、
悪気はなかったんです、許してください、」
大橋巨泉
「おい、お前、あまり寿々子の事は怒らせないでくれよ、
俺、寿々子には、今まで、世話になり過ぎて、もう頭が上がらないんだ、
頼むよ、……… 」
カツ丼小僧
「巨泉さんが、病気を克服されたのも、寿々子さんの献身的努力が大きかったと
言われていますが、……… 」
大橋寿々子
「いえ、何の事はありませんわ、私は、この方が好き、と言うだけの事ですから、………
妻として、ただ、当たり前の事をしているだけですわ、……… 」
大橋巨泉
「うん、そうだよ、あまり大袈裟に、美談仕立てにはしないでくれ、
俺も、そういうの、苦手だから、……… 」
そこへ、また宴会場の襖が開いて、2人の女性が、ニッコリと顔を出した、
大橋巨泉の娘であり、ジャズシンガーの大橋美加と、豊田千加だった、
大橋美加・豊田千加
「パパ~~、こんな所にいたの~~? 心配したんだから~~、
あっ、カツ丼小僧さんも、いらっしゃるのね、 すご~~い、………
是非今度、私たちの演奏会にいらしてくださ~~い、 うふふっ♡、」