カツ丼小僧と有名人のドスケベ座談会 9

大橋巨泉

「そうだ、カツ丼ちゃんよ、いっその事、ここで式を挙げちまったらどうだい?

 俺が教会の神父役になってあげるからさ、……… 」

 

カツ丼小僧

「えっ? 本当ですか? 巨泉さん、さすが、僕のグランドオアシスだ、

 助かります、宜しくお願いしますで早漏、……… 」

 

今井優子

「え~~、私、もっと、ムードのある所がいいなぁ、………

 こんな、人の食い散らかした跡のある所で結婚式なんて、

 ムードもへったくれもないわ、……… 

 ウィ~~ック、ヒック、ヒック、ゲホゲホゲホ~~~、」

 

カツ丼小僧

「優子、何だ? 俺の言う事が素直に聞けないのか?

 そんな我儘な事を言うんなら、結婚は取りやめにするぞ、いいんだな、」

 

今井優子

「だって、……… 」

 

さだまさし

「いよっ、カツ丼小僧っ、カッコいいぞっ、早くも「関白宣言」かい?

 ♪俺より先に、イッてはいけない、……… ギャハハハハッ、」

 

タモリ

「いよっ、さだまさしっ、明るいねっ、俺のギャグよりおもろいぞっ、」

 

大橋巨泉

「それでは、式の媒酌人、神父役の両方を仰せ仕りました、

 ワタクシ、大橋巨泉が、式の進行役とさせて頂きます、

 皆さん、このワタクシめに、心より盛大な拍手をお送りください、」

 

 

 一同、キョトンとして、一斉に静まり返る

 

今井優子

「でも、この方、ちょっと偉そうね、なんか変よ、」

 

カツ丼小僧

「いや、優子ちゃん、巨泉さんはね、偉そうなキャラを「売り」にしている人なんだ、

 あまり人を見くびっちゃいけないよ、」

 

タモリ

「そうなんでしょかねぇ~~~~~? 」

 

 

 カツ丼小僧と今井優子の2人は、素っ裸のまま手を繋いで、大橋巨泉の前に立った

 ただ、カツ丼小僧は自分のアソコが小さいのが気がかりだったらしく

 もう片方の手で、そこに手拭いを当てて隠していた、2人とも神妙な顔をしていた

 

 やや細長い宴会場の両脇には、大勢の有名人たちが

 まるでブランド招待客さながら、2人を挟んで列を作り、お祝いの拍手を送った

 

大橋巨泉

「汝らは、お互いの愛を永遠に誓い合い、これを夫婦の契りとします、

 アーメン、……… 」

 

カツ丼小僧

「あっ、さすが巨泉さん、そのすぐ後に、「ザーメン」、と、言ってしまわない

 所がいい、………僕だったら、すぐに言ってしまうんだけど、……… 」

 

今井優子

「カツ丼さんに、永遠の愛を誓います、」

 

大橋巨泉

「新郎の方は……? 」

 

カツ丼小僧

「もちろん、優子ちゃんに絶対の愛を誓います、浮気はしません、」

 

さだまさし

「♪俺は浮気はしない、しないんじゃないかな、

  たぶんしないと思う、ま、ちょっと、覚悟はしておけ、」

 

タモリ

「おいっ、さだっ、こんなめでたい時に、なんて事言うんだっ、

 お前、ちょっと、ネアカ過ぎるぞっ、」

 

 

 そこへ、昨日、宴会場を怒って飛び出て行った角松敏生が 

 また、勢いよく襖を開けて入って来た

 

角松敏生

「優子っ、やっぱり俺はお前が心配だっ、戻って来たぞ、助けに来たっ、

 さぁっ、早くこんな所を出て、ハワイの教会で俺と式を挙げようっ、

 2人で幸福な家庭を築くんだっ、優っ、……… 」

 

 

 角松敏生は、一瞬、自分の目を疑った、………

 なんと、彼の目の前で、丸裸のカツ丼小僧と今井優子が、お互い抱き合って

 濃厚なキスを交わし、また、2人の前では、神父姿の大橋巨泉が、胸に手を当て

 俯き加減に、十字を切っていたからだ、………

 

角松敏生

「う、う、うおおおおおお~~~~~~~~っ、

 お、お、お、お前らっ、……… くくくくくっ、も、もう、我慢ならんっ、

 やっぱり帰るっ、優子っ、お前とは絶交だっ、もう、師でも弟子でもないっ、」

 

 

 角松敏生は、昨日蹴破って出ていた襖の穴を、また、かいくぐって

 出て行ってしまった、

 

カツ丼小僧

「優子ちゃん、ごめんな、 角松さんの事、怒らせちゃってさ、………

 君の恩師なんだろ、……… 」

 

今井優子

「いいのよ、今の私にとっては、カツ丼さんが一番大事、………

 敏生さん、きっといつか、わかってくれるわ、………

 今は反対していても、………

 いつか、きっと、私たちの結婚を認めてくれる日が来ると思うの、………

 待ちましょう、その日が来るまで、………

 いつまでも、……… いつまでも、……… 」

 

カツ丼小僧

「優子ちゃん、…… 角松さんは、俺たちの父親じゃないんだよ、……… 」