夢のBIG対談 ! ! 大橋巨泉 VS カツ丼小僧 21

昨日は、途中で話をさえぎったような形になってしまって、

本当に申し訳ありませんでした、

今日は、御二方とも、心行くまで、存分と、ごゆっくり、語り合いください、

 

とは言っても、時間の制限はあるんだろう?

 

え、ええ、まぁ、……… すいません、………

 

タモリさんのオールナイト・ニッポンで、僕が一番楽しみにしていたのは、

フォークソング、ニューミュージック歌手の、さだまさしさんの悪口です、

いえね、さだまさしさんにとっては、とんだ災難で、本当に申し訳ないんですが、

ちょっとね、人をコケにして、笑いをとるにしても、

これは、ちょっとやり過ぎなんじゃないかと思った程です、

それくらい、ギャグにパンチ力がありました、正直、面白すぎます、

 

人への強烈な悪口が、面白いって訳か、………

 

ええ、聞く所によると、タモリさんは、フォークソングが大嫌いだそうでして、

大御所の小田和正さんとも、相当、仲が悪いそうでして、

まぁ、それはそれでいいんですが、そんな事より、あそこまで、悪口を言って、

いつか、さだまさしさんに殺されてしまうんじゃないかと、懸念した程、

酷いもんでした、

 

他にも、評論家の竹村健一さんや、作家の五木寛之さんの悪口も相当、

言っていたんですが、やはり、一番、印象に残っていて、

インパクトの強かったのが、さだまさしさんの悪口です、

 

でもさ、人の悪口を深夜に、大層面白がって聴いて、笑い転げている

お前の人格にだって問題はあると思うよ、

 

いや、巨泉さんは、知らないのかもしれませんがね、ちょっと、面白すぎるんですよ、

さっきね、タモリさんが、フォークソングを嫌っているという話をしましたがね、

これはね、フォークソングが、どうとか、そういう問題じゃありませんよ、

明らかに、さだまさしさんに対する、個人の人格攻撃ですよ、

 

ただね、僕も、面白がって聴いていた立場の人間ですからね、

タモリさんを非難する事は、到底出来ませんがね、

当時、さだまさしさんを、「根暗」の代名詞みたいにしてしまったのも、タモリさんです、

 

当時の「さだまさし」を、どういう人間だか、大体わかっていて、それでいて、

あの放送を聞けば、誰だって、笑い転げると思いますよ、

もちろん、元々の「さだまさし」が、どういう人間だかを知っていなければ、

笑えようもありませんが、………

 

人の人格の不器用さを、つついて笑いを取るなんて、最低だぞ、………

 

ええ、そうなんです、最低の笑いなんですが、理屈抜きで面白いんです、

巨泉さんだって、かつての、たけしさんの他人の悪口だらけのエッセイ本、

面白いって言ってたじゃないですか、あれと同じですよ、………

 

高校のクラスメイトの中でもね、タモリは嫌いだ、と言っていた人も、

結構いましたよ、いや、今の、温厚篤実な人格者のタモリさんからは、

ちょっと、想像も出来ないでしょうけどもね、

 

もう、あれから、30年以上の年月が経っていますからね、

まぁ、人間、いくらか変わってもおかしくないとは思いますが、

ちょっと代わり過ぎって感もありますよ、

 

ある時、雑誌のインタビュー記事で、タモリさんが、

「ポテトチップスでも、薄味が一番いい、薄味が、結局は一番、飽きられない、

タレントでも何でも、薄味である事が、長持ちの秘訣なんじゃないでしょうかね、」

と言っていたのを、読んだ事があるんですが、途中から、路線変更したんでしょうかね?

 

うん、まぁ、それはいいとしてさ、………

さっきの、さだまさしの悪口の事なんだけどさ、

具体的には、どういう内容だったの? ちょっと、詳しく聞かせてくれない?

 

ええ、でも、その話は、ちょっと長くなりそうなんで、

また次に回したいと思います、今回は、この辺で、………

 

お前、自分で打ち切ってんじゃ、しょうがねえじゃねえかよ、………