夢のBIG対談 ! ! 大橋巨泉 VS カツ丼小僧 15

巨泉さん、一昨日は、80歳の傘寿の誕生日、おめでとうございました、

あ、それから、今日、発売された、週刊現代の「今週の遺言」を読ませて頂きましたが、

「味覚」の感覚が少しづつ、戻って来ているようで何よりです、

今度、また、一緒に、冷えたアップルジュースを飲みましょう、

 

うん、それからね、体調の方もかなり回復して来ているんだ、

毎日、1キロの散歩も続けているし、ゴルフの練習だってしているよ、

 

ゴルフが出来るくらいですからね、凄いもんです、

 

カツ丼ちゃんは、ゴルフの経験はあるの?

 

ええ、子供の頃に少々、………

 

えっ? 子供の頃?

 

いえいえ、室内のパットゴルフのゲームじゃありませんよ、

まだ、千葉に住んでいた小学生の頃、野外で友達と一緒に、団地の前の大きな芝生で

ゴルフをしていたんですが、まぁ、使っていた道具は、

玉は本物のゴルフボールなんですが、打つのは、本物のゴルフクラブではなく、

草野球用の木のバットです、

 

だけど当時、子供の間でゴルフなんてやっている子は、まずいませんよ、

皆、どの子も、スポーツは野球、と、全員一致で決まっていました、

 

それで、その芝生の上でも、他の子供たちが野球をやっているのに、

その中で、平気な顔をして、あの堅いゴルフボールを使って、

ゴルフ遊びをしていたんです、

 

危ねぇなぁ、……… 子供に当たったらどうすんだよ、

 

ええ、そうなんですよ、こうやって、今、大人になってみれば、

ちょっと、考えられない、ゾッとするような話ですけども、

何と言っても、子供の事ですからね、

事の重大さとか、あまり深く深刻に考えないじゃないですか、

 

実際、野球をしていた子供のグラブに、

自分の打った、ゴルフボールが直撃したのを見た記憶があります、

それでも、当時はさしたる恐ろしさを感じていませんでしたからね、

今、もし、顔や目を直撃していたら、どうなっていただろうと思うと、

ホント、身震いしますね、

 

子供の頃の、思慮分別のない、無邪気な過ちのために、

生涯、取り返しのつかないくらいの重い十字架を背負って生きている人は

いっぱいいるよ、気を付けなくちゃぁ、………

 

ええ、他人には言えませんが、

僕も、結構、危ない所を潜り抜けて来ているんです、

 

わはははは、……… そうだろうな、そうも見えるよ、

 

でも、巨泉さん、ゴルフボールのような、あんな堅い物はいけませんが、

バドミントンの羽根、シャトルのような物なら、どうです?

 

え?

 

いえね、僕、高校時代、バドミントン部に所属していたんですが、

部の中に、かなり可愛い女の子がいましてね、

練習の最中だったんですが、誤ったフリをして、ラケットでシャトルを

思いっ切り、その女の子の背中に打ちつけてやった事があるんですよ、

 

その女の子、「いったぁ~~~い、」って言って、凄く辛そうな顔をして、

泣きそうな顔をして、こちらの方を振り返ったんです、

その子は、凄く性格のいい、素直な子だったんで、

僕に対して怒ったりはしませんでしたが、

その時の彼女の表情が、可愛らしくって、意地らしくって、

その上、なんともセクシーで、今でも、脳裏に焼き付いていて離れないんですよ、

 

巨泉さん、どうです? こういう話聞いて、胸がゾクゾクしてきませんか?

 

お前、島田紳助みたいな奴だな、………