夢のBIG対談 ! ! 大橋巨泉 VS カツ丼小僧 9

お前、50になった今の今まで、まともに働いた事がないんだって?

 

すいません、全て、親に頼って生きて来ました、

でも、どうしようもなかったんです、

前回にも、言いましたが、漫画家になる事や、

芸能界、テレビ界での華美な生活の事以外、

何も考えていなかったので、それ以外の地味な仕事で働くなんて、

これっぽっちも、頭によぎらなかったんです、

 

他の仕事の事なんて考えた事もありませんでしたし、

体力も能力もありません、何も出来ない人間なんです、

決して卑下している訳ではありません、本当なんです、

車の運転も出来ませんし、唯一の自慢だった、一日の射精の回数も、

やりすぎたせいなのか、精液が出なくなりました、

 

でも、みのもんたの息子だって、30過ぎても親を頼って生きて来て、

俺は、その事に対して厳しく非難した人間だから、

その事については、とてもじゃないけど、お前をかばう事は出来ないよ、

なんといっても、お前は30どころか、50なんだからな、考えられないよ、

 

去年の10月に、爆笑問題のラジオ番組、「日曜サンデー」でも話したんだけど、

自分の娘に、大人の年齢になったら、もう全て、自分の事は自分でするように

言ってあるんだ、でも、俺はお前の親なんだから、もし、どうしようもなくなったら、

パパを頼って来てくれ、金銭的援助はするから、といっておいたんだが、

 

もう、みんな、自分一人でやって、俺を頼らず生きていっているよ、

俺、それが、何より、涙が出る程、嬉しいんだ、………

大橋巨泉の娘と言うだけで、特別扱いされる事もあったろうに、………

 

すみません、僕も不可抗力で、どうしようもなかったんです、

 

父親は、お前を勘当しなかったのか?

 

勘当どころか、今の今まで、援助してくれています、奇跡です、あり得ません、

 

お前の親は、そんなに金持ちなのかよ?

 

いえ、金持ちではありません、何とか、僕一人の生活の面倒をみるだけの、

ほんの少しばかりの金銭的余裕があっただけなんです、

しかも、僕の方から、無理矢理、金をよこせ、とか言って、

親から奪い取った、という訳ではありません、

 

親の方から、進んで援助してくれていたのです、

もう、申し訳なくて、申し訳なくて、しょうがありません、

 

う~~ん、ちょっと俺には考えられんな、………

 

これから償って、少しづつでも返していくより他はありません、

でも、それまで、生きていてくれてるか、どうか、………

 

今、親御さんはいくつなの?

 

父親も、母親も、共に75です、 でも、今、寿命は長くなってますし、………

巨泉さん、もし、親が死んだら、今度は巨泉さんが僕の面倒を見て下さい、

お願いします、………

 

…………………。