夢のBIG対談 ! ! 大橋巨泉 VS カツ丼小僧 8

今日は、カツ丼ちゃんがいつも心に思い描いている

想念の中味を聞かせてもらいたいな、………

 

わかりました、でも、その想念というのは、もう始まっているんです、

現実の物として、目の前に展開しています、

 

え?

 

もう、この対談そのものが、僕の想念の結果なんですよ、

だってそうでしょう? 普通に考えてみて、どう考えてみたって、

僕のような、ごく普通の人間が、巨泉さんのような、超有名人と

対談なんて出来る訳ないじゃないですか、ありえませんよ、

 

それが、こんな豪華なスタジオの中で、多くの読者の前で、

正々堂々、1対1で、サシで話し合いをしている、………

ウチの両親だって、親戚家族だって、もうビックリおったまげていますよ、

母親なんて、「あんた、信じられないよ、こんな事、」って、涙ながして喜んでます、

 

じゃあ、カツ丼ちゃんは、俺との対談の実現を、毎日空想していたって訳なのかい?

 

いえ、そこまで細かくではありませんが、

もっと大まかにスケールの大きな事を考えていたんです、

ただ、巨泉さんの事は、なんだか当たり前のように、

僕の頭の中に思い浮かんで来るんですがね、………

子供の頃から、いつもテレビで見ていたからなのか、

それとも、前世でなにか繋がりがあったからなのか、

そこの所は、よくわかりませんがね、……… たぶん、両方だと思います、

 

スケールの大きな事って、一体どんな、………?

 

この地球そのものを、僕や、僕の赤シャツ隊、オレンジシャツ隊員で、

SM一色に染め上げて、呑み込んでしまう事です、

将来は、この地球が、オレンジ、赤、SM、の三色で塗りつぶされる事を夢見ています、

本気です、

20ぐらいの時から考え続けて、今だって、その想念は続いています、

生半可な想念ではありません、

最近では、そのイメージが、かなり鮮明に細かく具体化されて来ているんです、

 

でも、思い描いた事が、現実には敵わずに、

挫折してしまった人もいっぱいいると思うけどな、………

 

僕の場合、働いていなかったのが良かったんだと思います、

 

えっ?

 

普通の人の場合、一定の職に就いたら、とりあえず、その仕事の事ばかり

考えていなければならない筈です、仮にそれが、どんなに取るに足らない

仕事であったにせよ、考えていなければ、現象として起こらないからです、

 

片手間に一つの仕事をして、頭の中で、それとは違った、未来の大きな希望を

持つ、などと言う事は、一見出来そうに見えて、実は中々出来ないのです、

もし、他の事を考え出したら、今、手にしている職は失われるでしょう、

そうでなくとも、仕事の成果は上がらなくなります、

 

まぁ、僕の場合、若い内から、漫画家志望で、それ以外の事は、

何も考えていませんでしたが、やはり、それと同時に、自分が漫画家として

有名になれば、テレビなどにも出演出来たりするだろうと、

面白い事、スケールの大きな事を考え、いつも夢見心地な気分でいたんです、

前にお話した、巨泉さんの「クイズダービー」の出演なども、その一つです、

 

ちょっとね、才能があって、漫画家として、若い内からバリバリ活躍していた、

という訳ではありませんでしたので、家の中で、ゴロゴしている時間が多くて、

暇を持て余していたんですよ、つまり、あまりに時間がありすぎて、

面白い荒唐無稽な絵空事を空想する以外、何もなかったんです、

他の職業に就く気は、一切ありませんでしたしね、………

 

でも、ひょっとすると、僕が、漫画家になる事を挫折したのも、一方では、

そのような、芸能界だとか、テレビ界のような、華やかなことばかり考えていて、

案外、本気で漫画の事を考えていなかったからなのかもしれません、

いえ、きっとそうでしょう、

いつも言っていますが、もし本気で、自分の願望を成就させたいというのなら、

いつも、それ一つの事ばかり考えていなければなりません、

他の事は一切考えてはなりません、考えを多方面に分散させてはならないのです、

 

漫画家という仕事は、他人が思っている程、簡単で甘い仕事ではないのです、

絵が描けるだけではダメで、ストーリーテーラーとしての才能や、

専門的な知識、そして何よりも強靭な体力、場合によっては、

経営者としての能力も必要かもしれません、

 

今にして思えば、やはり自分に対して甘かったのかもしれませんが、

逆に言えば、そのような人間だったからこそ、

漫画家になる夢が途絶えてしまった今、

将来、芸能界、テレビ界と関係を持つような事になるのかもしれませんし、

人間万事塞翁が馬、という事で、何が幸運に結びつくかもわかりませんし、………

 

すいませんが、そろそろ時間です、とりあえず、今日はここまで、という事で、………

この続きは、また次回お願いします、

 

おいおい、俺、今日、殆ど何も喋ってねえじゃねえか、

何のために、ここに来たんだよ、………