あのさ、お前のノベル、「カツ丼小僧氏の優雅な生活。」のタイトルなんだけどさ、
あのタイトル名、俺の心の師でもある、山口瞳さんの、
「江分利満氏の優雅な生活」っていう小説のタイトルに、よく似ているけど、
そこからヒントを得たという訳?
いえいえ、まったく違う、というか、そうである、というのか、
もう、このタイトル名が、すんなり、スッと頭に浮かんで来たんですが、
浮かんで来たと同時に、これは、山口瞳さんの「江分利満氏の優雅な生活」に
似ていて、ちょっとまずいかなぁ、とも思いましたよ、
まぁ、違うといえば、やはり違うんですがね、………
「江分利満氏の優雅な生活」は読んだ事はあるの?
いえ、それがないんですよ、ただ、高校時代の友人で読んでいた奴がいて、
「凄く面白かった、」と言っていました、
ウィキペディアで調べてみたら、昭和30年代のごく一般的なサラリーマン、
主人公の日常を、コミカルに描いた作品だそうで、
まぁ、あの昭和30年代という時代に、僕は強いノスタルジーを感じますので、
今度、機会があれば、ネットで取り寄せて読んでみようかとも思っています、
クレージーキャッツの映画が好きなんだって?
ええ、無責任シリーズや、日本一の色男、…… 日本一のゴマスリ男、………
あの時代の雰囲気、たまらないですよ、
小雪、堀北真希、薬師丸ひろ子の「ALWAYS 三丁目の夕日」、とかね、
でも、実際に、あの時代を生きた人達からは、
別に、それほど、いい時代という訳でもなかった、という声も多く聞かれるそうです、
カツ丼ちゃんは、本は読むのかい?
若い頃、25歳ぐらいまでは、よく読んでいました、
まぁ漫画だと、藤子不二雄さんや石ノ森章太郎さんの大人漫画、
小説は、筒井康隆さんや星新一さん、遠藤周作さん、北杜夫さんなどですが、
大学時代に、ビートたけしさんの、「たけしくん、ハイ!」だとか、
「ビートたけしの世紀末毒談」、「ビートたけしのみんなゴミだった。」、
「たけし吠える!」、「たけし!」、「だから私は嫌われる」、
などの一連のエッセイ本などが出て、楽しく読ませて頂きました、
わははははは、そうそう、あれは確かに面白かった、人の悪口のオンパレード、
赤塚不二夫だとか、倉本聰、糸井重里、山本益博、川崎徹、ダン池田、
みんな、メッタ斬りにされて、うろたえていたのが面白かった、
まぁ、中には、動じないで、無視していた人もいたんだろうけど、………
当時のたけしさんの人気の勢いというのは、本当に凄い物でしたからね、
誰も逆らう事は出来ないような雰囲気でした、
そういう人に脅されたら、ホント、恐いですよ、
わはははは、
で、25歳あたりからは、あまり、他人の考えを、自分の体内に吸収すると、
何か、自分の頭の中がおかしくなってしまいそうな気がして、
意識的に、本を読むのをやめるようにしたんです、
最も知識欲旺盛な時代に、意識的にやめたんですからね、苦渋の決断です、
まったく止めちゃったの?
いえ、石ノ森章太郎さんの漫画とか、手塚治虫さんの「ブラック・ジャック」、
筒井康隆さんの小説だとかは、まだ、ボツボツと読んでいました、
同じ物を、繰り返してですがね、………
あと、僕、とにかく、自分の意志を奮い立たせるためにも、自己啓発本は必須なんですよ、若い頃は、評論家の竹村健一さんの本を読み漁ったり、
鉄鋼王、アンドリュー・カーネギーの本を読んだりもしていました、
今は?
う~~ん、たまに自己啓発本、あとは、殆ど読みません、
でもさ、あまり本を読まないと、知識が吸収されないから、
段々と先細りになっていって、ブログの内容にも影響を及ぼすかもよ、………
ええ、ですから、これからは、巨泉さんの、「今週の遺言」を読んで、
知識を蓄えようかと思っています、
こいつ、 うまい事言って、………