皆さん、こんにちは、
りんごジュースの美味しい季節と
なりました、私は、カツ丼小僧です、(笑)
今回、紹介する映画は、アカデミー賞を
何部門も独占した、ちょっと、お堅い映画、
「紳士協定」(1947年)です、
この映画は、まず、艶っぽさはありません、
すいません、(笑)
まぁ、それだけが映画の楽しみでは
ありませんので、………(笑)
主演・グレゴリー・ペック(当時30歳)
女優・ドロシー・マクガイア(当時33歳)
紳士協定とは、つまり、暗黙の了解、………
表立っては、いちいち言わなくても、
もう、皆、わかっているな、という事で、
今回の映画では、ユダヤ人には関わるな、ユダヤ人は排斥しろ、ユダヤ人は、
皆で無視して、苛めてやれ、………でも、徳義上には問題があるので、
あまり、あからさまには出来ないが、………と、いう事です、
この映画は、ユダヤ人差別の真実を追求していく主人公の姿を描いた感動作で、
人気ライターのフィル・グリーン(グレゴリー・ペック)は、
雑誌編集長ミニフィの招きで、カリフォルニアから、ニューヨークに移り、
早速、反ユダヤ主義の記事を依頼された、
この記事の発案者は、ミニフィの姪、キャシー(ドロシー・マクガイア)で、
フィルは彼女にも心を動かされる、
そして、考えて、フィルは、自分自身がユダヤ人に成り切る事にする、
(実は、後々その体験記を記事にするという理由で、……… )
ともかく、フィルは、反ユダヤ主義という紳士協定をどうしても、理解出来ず、
憎んでいた、 だから、このような嘘の行動をとったのだ、
そして、その事実を知っているのは、
フィルの母、息子、キャシー、ミニフィーだけだった、
自分をユダヤ人だと周りに告白した事によって、誰もが彼を敬遠し、
よそよそしい態度をとるようになった、
フィルとキャシーのハネムーン先に予定していた高級ホテルも、
フィルがユダヤ人だという事を理由にキャンセルされてしまう、
フィルの勇気ある行動が、真実を暴きだして行く、………
この映画の監督、エリア・カザンも、脚本家のモス・ハートも、
共に、ユダヤ人であるという事で、
これは辛苦の実体験から生まれた、悲痛な魂の叫び、といってもいいくらいの作品です、
もちろん、オブラートでくるんでいますので、左程の生々しさはありません、
きちんと、芸術作品に仕上がっています、
まぁ、このような物を、僕などが、偉そうに解説するには及びませんが、
僕も、このブログやホームページの方でも書きましたが、
小学6年の時に、丸々一年間、クラスメイトから苛められ、排斥され、
かなり苦しい思いをした事もあるので、昔から根強いユダヤ人や黒人などの差別問題には
一家言あるのです、
また、ちょうど、その頃に読んでいた漫画、「荒野の少年イサム」で、
黒人のアウトローお尋ね者である、ビッグ・ストーンというガンマンも、
黒人差別問題について、悔しそうに口にしていましたがね、………
ただ、僕は、「因果応報」という物を信じ切っていますので、
この世に偶然などと言う物は、これっぽっちもなく、全ては、必然だという事を
知っていますので、こういう物は、全て、悪い連鎖の中にあると思っています、
被害者も加害者も、また、何れは立場などが、ひっくり返ったりして、
人を苦しめれば、また自分も苦しめられ、また、自分が苦しめられれば、
他人を苦しめるようになる、という事なのです、
その、プラスマイナスの総量は、一生を通じて、まったく同じです、
因果応報の原則が、来世に持ち越される事もありません、
この一生内で、ご破算ゼロで終わります、
もう、昔から、言われ続けている事ではありますが、
ヒトラーだって、ユダヤ人を排斥し続けましたが、実は生前、自分にもユダヤ人の血が
流れているのではないか、という事実に散々苦しめられていた、という話もあります、
手塚治虫の漫画、「アドルフに告ぐ」の中でも、そのような事が描かれていますが、
実はヒトラーの先祖は ユダヤ人で、1930年の、ナチ党大躍進の時に、その噂が、
マスコミによって、大々的に広められたそうです、
そして、ヒトラーは、当時のナチス法律局長のハンス・フランクに、
自分の血統を極秘に頼んで、調べさせたところ、
やはり父親は私生児である事がわかったそうです、
その事実を知った時の本人の心境と言えば、
恐らく、恐怖と狼狽と慟哭で、生きた心地がしなかったでしょうねぇ、………
そして、その苦しみは、死ぬまで続いたのです、
最近、判明した事実でも、
ヒトラーの親族39人のDNA鑑定をしたところ、ヒトラーの祖先は、やはり、
ユダヤ人と、北アフリカの混血だという事が判明したそうですがね、………
まぁ、世紀の独裁者として、名を上げて、ドイツ国民の畏敬の的となった彼も、
その裏では、このような落とし穴にはまって苦しんでいたのです、
これでは、自分が何のために、主義主張を打ち出して、演説などしているのか、
まったく、わかりませんねぇ、………(笑)
本人も、その矛盾に、大いに苦しんでいたんじゃないでしょうか?
いやぁ~~、悪い事は出来ないもんですねぇ、
こういうのは、因果応報の典型ですね、………
皆さんも気を付けてくらはい、………ボクチンも気を付けます、
くわばら、くわばら、 ほほいの、ほ~~~~い、…………(笑)
※おとといの1月11日に、女優の淡路恵子さんが、
食道がんのため、お亡くなりになりました、(享年80)
このブログで、少し前に、森繁久彌さんの「社長シリーズ」や、「駅前シリーズ」で、
紹介させてもらったばかりです、 竹を割ったような、サッパリした
姐御肌的性格で、僕も大好きな女優でした、
ご冥福をお祈り致します。