フランス古典映画、「ドン・キホーテ」。

皆さん、こんにちは、
今回は、前回のイギリス古典映画に続いて、

フランスの古典映画を紹介します、

 

原作・ミゲル・デ・セルバンテス、

監督・G・W・パプストの、

破天荒な伝説の文化遺産的傑作、

「ドン・キホーテ」(1933年)です、

 

田舎武者の郷士、ドン・キホーテは、

騎士道武勇伝の読み過ぎで、、

誇大妄想と正義感にとりつかれて、

いくらか、脳味噌の足りない、

農夫、サンチョ・パンサを引き連れて、

甲冑の鎧を身にまとい、

夢を求める、武者修行の旅に出る、

アラ、ヨイヨイ、(笑)

 

 

自らを、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と称し、(ラ・マンチャは、

ドン・キホーテの出身地)痩せこけた馬、ロシナンテに跨る、

狂気に取りつかれた男、………

 

羊の群れを敵の大群と見誤り、巨大な風車に突進して空高く振り回される、

世の中の不正を正す旅、カリカチュアライズされた、痛快無比の武勇伝の傑作、

そして、ミュージカル、「ラ・マンチャの男」の原点だそうです、

 

原作の方は、1605年の「前篇」と、1615年の「後編」とがありますが、

この映画は、前篇を作品としたものです、

そして、風車を巨人と思い込み、それに突進して、大怪我を負って、

皆の笑い者となってお終いです、 あれ? 死んでしまったのかな、………

サンチョ・パンサの悲しみようといったら、ありません、………可哀想に………。

 

ちなみに、パンサとは、「太鼓腹 」の意だそうで、まさしく、そのような、

小太りの体型で、その振る舞いにも愛嬌やユーモアがあって、憎めない人物です、

 

作者のセルバンテスは、スペインの作家で、旧態依然とした、スペインへの

批判精神で、この作品を描いたと伝えられていますが、どこまでホントか、わかりません、

風車が、オランダを表し、それに立ち向かうドン・キホーテが、スペインだとも、

言われていますが、後世の人達のこじつけのような、………(笑)

 

セルバンテス自身は、若い頃、戦争(レパントの海戦・1571年)で、

左腕を負傷し、左手の自由が利かなくなったそうで、その後の戦争でも、

捕虜として捕らえられ、何度も投獄されているそうですから、

まぁ、確かに、かなりの鬱憤は堪っていたんでしょうけどもねぇ、………

 

ところで、この映画で、ドン・キホーテを演じる、フョードル・シャリアピンという人は、ロシア出身のオペラ歌手(声域はバス)だそうで、当時60歳です、

伝説的な低音と、西洋歌舞伎的名演を見せてくれました、

 

それに、この方、誕生日が僕と同じ、2月13日です、

何か、自分と共通点があるのかと、短絡的に考える、バカなボクチンです、

 

カツ丼小僧の、「カツドン・キホーテ」、とかね、………(笑)