カツ丼小僧の言っている事は全て正しい。 74

もちろん、カツ丼小僧さんの、エロイラストやアニメ漫画なども、

テレビで配信する事をお考えなんですね、

 

いやぁ、鎌さん、それはもう、僕にとっての大きな夢ですよ、

 

平成の初期の頃に、大橋巨泉さんの、「ギミア・ぶれいく」という

バラエティー番組があって、その、2時間枠の中に、

藤子不二雄Aさんの「笑ゥせぇるすまん」だとか、

石ノ森章太郎さんの「佐武と市捕物控」といった、漫画アニメが

僅か数分の長さで、取り入れられていましたが、

ああいう感じでね、………やってみたいです、

 

カツ丼小僧さんの好きなジャンルは、何の変哲もない日常の中に潜む、心の闇、

異次元の世界、「トワイライト・ゾーン」ですね、

 

ええ、やるとしたら、間違いなくそれですね、

 

なんてったって、若い内の持ち込み時代に、

僕の漫画は、出版社の編集者にケッチョンケチョンに、

コケにされ続けて来ましたからね、怒り心頭、恨み骨髄にまで達しています、

なんとか、見返して、雪辱してやりたいです、

 

……………………。

 

いや、冗談ですよ、 今、冷静になって考えてもみれば、

漫画出版社に採用されなくて当たり前です、

まったく、箸にも棒にもかからぬような、酷い物だったと思います、

 

それどころか、御情けなんでしょうが、気を遣ってもらって、

集英社の「週刊ヤングジャンプ」の、新人漫画賞の発表に、

佳作や選外佳作にもう一歩及ばない、「もう一歩の作品」という所に、

僕の名前と作品名を、数回載せて頂きました、

 

えっ? 実力ではなく、…… ですか?

 

いや、それは、どうなのか、本当の所は、僕もよくわかりませんが、………

でも、その欄では、賞金は頂けませんでしたがね、

ただ、名前と作品のタイトル名、寸評等が、小さく紙面に掲載されただけです、

 

もちろん、当時は「カツ丼小僧」ではなく、他のペンネームを使っていましたが、

これを言うと、本名がばれてしまう可能性がありますので、

まだ、ここでは言えません、

 

でも、その時、「週刊ヤングジャンプ」の編集者の人なんですけど、

僕が27歳~30歳ぐらいまでの、3年間、その一人の同じ編集者に、

ずっと付きっ切りで、持ち込み原稿を見て貰っていた事があるんですよ、

今でも、その時の事や編集者の事を思い出しては、

目頭が熱くなって来て、ノスタルジーに浸る事があります、

 

結局、僕の実力不足で、一回も、雑誌に採用されずに、その編集者とは、

関係が終わってしまったんですけどね、………

でも、その編集者、今、何処で、何をしているんだろう………?

僕より、3つぐらい年上の人で、かなりのイケメンだったけど、………

 

もちろん、ここで名前を明かす訳にはいきませんがね、………

もし、運命の糸があるのなら、もう一度、お会いして話が出来ればなぁって

思いますけどね、………

 

カツ丼さん、なんか、目が潤んで来ましたよ、……… 大丈夫ですか? 

 

ええ、そうですね、 ちょっと、また、熱くなってきました、…………

この続きは、また次回に回しましょう、………