ネットのWEBスナイパーの「あぶらいふ」のコーナーに載っている、
カツ丼小僧さんのイラストの中には、ちょっと、エロとは
かけ離れているぐらい残忍な描写の物もありますが、
描いている時の心の状態というのが、絵にそのまま出ていたのでしょうか?
つまり、酷い暗い絵を描いていた時は、僕が、もの凄く落ち込んでいた時に
描いていたのか? という質問ですね?
ええ、そうです、
それは、僕の場合、殆どありません、
本当に不思議なのは、心理学などで、そのような事が当たり前のように
研究されている事なんですが、僕の場合に限っては、当てはまらないようです、
どんなに辛い時でも、底抜けに明るい絵を描く時もありますし、
どんなに幸せを感じていても、血みどろの残忍な絵を描く時もあります、
まぁ、僕はサディストですので、幸せな時こそ、残忍な絵を描いたり、
残虐な空想に浸ったりするんです、 だから、むしろ逆なんです、
それに、もし、本当に精神が侵されて、どうしようもない時は、苦しくて
絵なんて描きませんよ、 寝てます。
ははは、確かにその通りかもしれませんね、
ところで、連載中のノベル、「カツ丼小僧氏の優雅な生活。」の方はどうです?
やはり、自分の近未来を意識して描いているのですから、
楽しくて楽しくて、しょうがない、という感じで描いているんでしょうね?
う~~ん、やはり、そういう事になるんでしょうね、
実は僕、若い頃の20代後半から、30代ぐらいまでは、かなり徘徊の癖があって、
東京や神奈川を中心に、昭文社のミニ・マップ片手に、あちこち、色々な所を、
足がクタクタになるまで、毎日のように歩き回っていたんですよ、
とにかくね、林立する高層ビル群とか、雑居ビル、おしゃれな喫茶店や、珍妙な建造物、
………… そう言った物を、空想世界に浸りながら、
風を切って、早足で見て歩くのが好きだったんです、
足が疲れて、クタクタになったら、目に付いた喫茶店に入って、
石ノ森章太郎さんの漫画を読んでみたり、筒井康隆さんの小説を読んでみたり、
或いは、店内に置いてある、写真週刊誌をめくってみたり、………
でも、そんな事は、普通の一般の方には、
もう考えられない程の、悠長で贅沢な趣味ですよ、 羨ましい、………
そうなんです、すいません、 皆さんが、汗水垂らして働いている時に、
こんな事していていいんだろうか、という思いも勿論ありましたが、
僕としては、むしろ、一定の職に就いて、まともに働いている皆さんの方が、
よっぽど羨ましかった訳です。
ですからね、僕のノベルの中にも、大手町だとか、新宿、市ヶ谷、高田馬場、
鶴見、飯田橋、と、色々な地名が出て来る訳ですが、
まぁ、若い時に何度も何度も歩いた場所ですから、
ノベルを書いている時に、頭の中に、まざまざとその風景が、
色んな角度で浮かんでくるんですよ、 晴れた日、曇った日、雨の日、
昼だったり、夜だったり、夕方だったり、朝だったり、
その当時は、好きでやっていた事なんですが、今にして思えば、これもやはり、
今のブログやノベルを書くための蓄積というか、資料集めだったような気もします、
人生、「急がば回れ」ですか、………
無駄になるような事は、何一つないのかもしれませんね、