カツ丼小僧の言っている事は全て正しい。 40

でも、SMという文化は、裏社会の中で、密かにうごめいているジャンルだからこそ、

魅力があるのであって、それが、表社会の中で、堂々と大手を振って歩くように

なってしまったら、面白くもなんともなくなる、という意見もありますが、………

カツ丼小僧さん、そこの所は、如何、お考えでしょうか?

 

ええ、確かにそういう意見も多い事はわかっています、

本当のマニアでしたら、むしろ、僕の大学時代がそうであったような、

影の暗黒淫靡な世界の方を好むでしょう、

 

しかし、そうは言いましても、現在SMという媒体は、市民権を得る、

とまでは行かないにしても、もう、エロ世界の中では、当たり前のジャンルと

なっていて、出版物や発行物の中に、何らかの形で、必ず関わって来ています。

 

前回にも言いましたが、もう、これから、日常一般の物として、

我々の生活の中にも入り込んで来るのは、目に見えている事です。

法律の壁さえなかったら、もう行きつく所まで言っているくらいなんです。

 

裏社会で遊んでいる方が、良かった、面白かった、などと言って、済まされていたのは、

SM愛好者の少なかった、一昔前の時代の事です。

これだけ、SMに関心を持つ人が増えてくれば、もうそんな事も言っていられません、

SMという媒体が、裏から表の世界へと変わって行く、転換期なのです。

 

また、SMの「質」や「内容」も、一昔前とは、だいぶ変わって来ています。

多くの、SM器具や、関連グッズが考案され、売り出されています、

プレイの仕方、遊び方などは、もう行きつく所ぐらいにまで、

これでもか、これでもか、と開発され尽くしました、

 

それで、後は、いかに、このSMという媒体を、世界的に普及させるか、

という事だけになってきた訳ですね、………

 

そう、その通りです、「法律の壁」、これだけがネックです、

これがあるから、SMやエロの世界が停滞しているのです、

僕の考えとして、一度、法律という物を、エロの世界に限ってだけでも、

封鎖して、無理矢理、ゴリ押しにでも、

SMを開放する手立てを取る事も必要だと思いますが、如何でしょうか?

 

う~~ん、ファシズム的手段を講じても、という訳ですか、………

 

革命には、必ず危険や反勢力というのは、付きまといます、

でも、その、辛い一時期を突破してしまえさえすれば、

後は、自由の天地を、大手を振って闊歩することの出来る、

素晴らしい黄金時代が到来するのです。