でも、SMという文化は、裏社会の中で、密かにうごめいているジャンルだからこそ、
魅力があるのであって、それが、表社会の中で、堂々と大手を振って歩くように
なってしまったら、面白くもなんともなくなる、という意見もありますが、………
カツ丼小僧さん、そこの所は、如何、お考えでしょうか?
ええ、確かにそういう意見も多い事はわかっています、
本当のマニアでしたら、むしろ、僕の大学時代がそうであったような、
影の暗黒淫靡な世界の方を好むでしょう、
しかし、そうは言いましても、現在SMという媒体は、市民権を得る、
とまでは行かないにしても、もう、エロ世界の中では、当たり前のジャンルと
なっていて、出版物や発行物の中に、何らかの形で、必ず関わって来ています。
前回にも言いましたが、もう、これから、日常一般の物として、
我々の生活の中にも入り込んで来るのは、目に見えている事です。
法律の壁さえなかったら、もう行きつく所まで言っているくらいなんです。
裏社会で遊んでいる方が、良かった、面白かった、などと言って、済まされていたのは、
SM愛好者の少なかった、一昔前の時代の事です。
これだけ、SMに関心を持つ人が増えてくれば、もうそんな事も言っていられません、
SMという媒体が、裏から表の世界へと変わって行く、転換期なのです。
また、SMの「質」や「内容」も、一昔前とは、だいぶ変わって来ています。
多くの、SM器具や、関連グッズが考案され、売り出されています、
プレイの仕方、遊び方などは、もう行きつく所ぐらいにまで、
これでもか、これでもか、と開発され尽くしました、
それで、後は、いかに、このSMという媒体を、世界的に普及させるか、
という事だけになってきた訳ですね、………
そう、その通りです、「法律の壁」、これだけがネックです、
これがあるから、SMやエロの世界が停滞しているのです、
僕の考えとして、一度、法律という物を、エロの世界に限ってだけでも、
封鎖して、無理矢理、ゴリ押しにでも、
SMを開放する手立てを取る事も必要だと思いますが、如何でしょうか?
う~~ん、ファシズム的手段を講じても、という訳ですか、………
革命には、必ず危険や反勢力というのは、付きまといます、
でも、その、辛い一時期を突破してしまえさえすれば、
後は、自由の天地を、大手を振って闊歩することの出来る、
素晴らしい黄金時代が到来するのです。