ジョン・フォード監督の西部劇、「幌馬車」。

皆さん、元気してますか?
いつも、このブログを愛読してくださり、

誠に嬉しい、カツ丼小僧です。(笑)

 

今回紹介する西部劇映画は、

「幌馬車」(1950年)です。

 

監督は、「駅馬車」と同じく、

名匠、ジョン・フォード。

 

主演は、なんと、

ベン・ジョンソン………。

といっても、あの、オリンピック、

短距離ランナーの、ベン・ジョンソン、

では、もちろんありません。(笑)

 

当時の俳優の名前ですが、

この映画の中でも、特別、主演という

                      訳でもなく、まぁ、大勢がほぼ均等に

                      役回りを演じている、という感じです。

 

まぁ、なんと言いますか、この「幌馬車」という映画は、同じくジョン・フォード監督の、

「駅馬車」から、約11年後に製作された物ですが、正直な事を言うと、

「駅馬車」は、ジョン・フォード監督の代表作であり、映画史に輝く名作、とまで

言われていますが、この「幌馬車」という映画は、タイトル名は似通っていても、

かなり地味目な作品であり、あまり世にも知られていません。

 

時代設定は、「駅馬車」は、1885年頃の事で、この「幌馬車」は何故か、

1871年の事だと決まっています。(原作にそうあったんでしょうか?)(笑)

 

前回の「駅馬車」の時にも述べましたが、僕が西部劇映画を観る場合、

どうしても、子供の頃に読んだ、「荒野の少年イサム」という漫画と、

オーバーラップしてしまうし、それ故に観ていて楽しいのですが、

そうでない方がこの映画を観ても、

もしかしたらちょっと退屈してしまうかもしれませんね。

 

でもねぇ、あの、昭和40年代に、ビデオやDVDがあった訳でもなし、

白黒映画とか、恐らく白黒の写真雑誌などが主だった筈ですが、

西部劇漫画を製作するにあたっては、資料としては、ちょっと頼りなかったんじゃ

ないでしょうかね?

 

いや、それだけに、余計に想像力を掻きたてられ、

返って、面白い物が描けたとか………。(笑)

でもねぇ、やはり、こういう物は、いわゆる、史実ですから、嘘があっちゃいけません。

歴史的背景なども踏まえた上で、キチッと正確に書かなければならない訳ですからねぇ、

 

駅馬車にしても、幌馬車にしても、その他、ライフルや拳銃、カウボーイ達の服装、

馬の轡(くつわ)だとか鞍(くら)等も、ちゃんとそれらしく、

というか、キッチリそのように描かなければなりません。

その当時の書き手は、想像力だけの未来SF空想漫画などとは違って、

資料集めには相当苦労したと思いますよ。

 

それで、この映画の話の内容は、と言いますと、1871年、モルモン教徒たちを乗せた

幌馬車隊は、新しい土地を求めて、西へ西へと、だだひたすら進み続けた。

ロッキー山脈を越え、大河を渡り、大自然の脅威にも屈せず進んで行った。

 

道中、お腹を空かせた、見世物師の一団に遭遇して、行動を共にする。

またある日、インディアンのナバホ族に出会い、交流を深める事にもなる。

そして最後は強盗団と出会う事になり、

 

強盗団は食べ物を要求し、更にはインディアンの娘に手を出したのだ。

そして、インディアンは強盗団に戦いを挑む事になった。

 

 

皆さん、「幌馬車」よりも、まず一度、「荒野の少年イサム」を読んでください。

読んでおいて、損はありませんよ。(笑)