皆さん、こんにちは、
子供の頃に読んだ、西部劇漫画、
「荒野の少年イサム」が、未だに、脳裏に
焼き付いて離れない、カツ丼小僧です。
今回紹介する、西部劇、金字塔映画は、
「駅馬車」(1939年)です。
監督、ジョン・フォード、
主演、ジョン・ウェイン、
という、珠玉の黄金コンビです。(笑)
この監督、役者は、後々、
次々と、西部劇映画のヒット作を
生み出しました。
若い人は、(僕でさえ、)馴染みが薄い
でしょうが、名前ぐらいは憶えておいて
ください。あと、この映画のタイトルも。
この時期以降、大量に生産された、一連の西部劇映画を観ると、
幾らか、漫画、「荒野の少年イサム」の名シーンを想像させられる所があって、
原作者の山川惣治さんや、漫画家の川崎のぼるさんも、こういう映画を、
片っ端から見まくって、色々と勉強、研究なされていたんだなぁ、と、
今、改めて、つくづく頭が下がります。
僕、西部劇大好きなんですよ、昔は、劇画などでも、西部劇物は、
一回の読み切りなどで、かなりありました。
でも、子供向けの西部劇漫画は、(特に連載で、)「荒野の少年イサム」だけだったような
気もしましたが………。(他に何か、ありましたっけ?)
ロッテンキャンプ、プリル爺さん、ウィンゲート親子、ビッグ・ストーン、
ゴーストタウン、死の商人ベン、クララ、ジョーカー、………心に残る名作です。
当時、週刊少年ジャンプ (集英社) に連載され、
「トイレット博士」や「ど根性ガエル」などのギャグ漫画と並んで、
人気トップであったと思います。
それで、映画「駅馬車」についてですがね、最初は、緩やかな流れで進んでいくのですが、
それが、後半、徐々に盛り上がっていくといった感じです。
ヒッチコック監督の「鳥」という映画と同じで、
最初はゆるく、軽く、ほんのりと匂わす程度です。
後半に入ってのインディアン・アパッチ族の、駅馬車を襲うシーンは本当に凄い。
当時は特撮とか、殆どなかったでしょうからねぇ、あのシーンを、
途切れる事無く、撮影したなんて本当に凄い。ありえるんでしょうか? 神業です。
怪我人なども、多数出たんではないでしょうか? 知りませんが………。(笑)
最後は、騎兵隊に救われるのですが、(死者、負傷者も、幾らか、)
その騎兵隊が、旗を上げてラッパを吹いているシーンも、
とても絵になっていて、芸術的でした。
駅馬車の中に同乗していたのは、
軍隊の夫の許に行くために、ヴァージニアから来た身重の妻、ルシィ・マロリー、
カンサスにいる妻子の許へ帰る途中の、ウィスキー行商、ピーコック、
宿屋から叩きだされて、飄然とこの馬車に乗り込んだ、呑んだくれの医師、ブーン、
淑女ルシィに心惹かれ、危険な道中を護衛しようとする大賭博師、ハット・フィールド、
今日、町から追い立てられ、やむなく馬車に乗り込む事になった酒場女、ダラス、
警察部長、カーリーと、脱獄囚、リンゴウ・キッド(ジョン・ウェイン)、
大男のくせに、臆病な性格で、馬車を操る馭者、バック、 の8人です。
見事な人間ドラマにも仕上がっているのですが、
漫画、「荒野の少年イサム」の中にも、大勢の雑多な人間が、
小屋の中に閉じ込められて、外から襲って来る、インディアンの襲撃に、
皆で、(元来、敵同士であっても、)一致団結しあって、応戦する場面がありましたが、
この作品を、ヒントにしたのでしょうか?
それでは、次回もまた、ジョン・フォード監督の西部劇映画です。
お楽しみに。(笑)