ヒッチコック様の、「山羊座のもとに」。

皆さん、こんにちは、
若い頃には、西洋占星術に親しんだ事も

ある、水瓶座のカツ丼小僧です。(笑)

 

今回紹介するヒッチコック映画は、

「山羊座のもとに」(1949年)です。

 

原題が、「UNDER CAPRICORN」です

ので、まぁ、原題通りの訳です。

 

ヒッチコックの場合、「ロープ」でも、

星座占いの話が出てきて、山羊座を絶賛して

いましたが、ヒッチコックは山羊座が好き

だったんでしょうかね?

 

それとも、偶然原作に、そう書いてあった

だけだったのか、よくわかりませんが………。

 

どの道、タイトルと話の内容は何も関係ありませんので、あしからず………。(笑)

(星占いの話ではありません。それどころか、山羊座の「や」の字も出て来ません。)

 

ヒッチコック自身は「獅子座」で、この映画の主演女優、イングリッド・バーグマンも

「乙女座」ですので、何の関係もありません。(笑)

 

この映画は、19世紀前半のイギリスの階級制度をバックにした、

オーストラリアを舞台とした話です。

階級差の愛がテーマにもなっている訳ですが、ここに登場する人物は、

基本的に善良な人達ですから、(殺人未遂犯のメイドすらも)

僕のSM思考のように、下賤の者が高貴な婦人をいたぶるとかいうような、

「地位の逆転」を扱った発想の物では、もちろんありません。(笑)

 

まだ、エジソンだって生まれていませんからね、

燭台の上にローソクが立っています。(笑) 

火災なんかも相当多かったんでしょうね。ちょっと怖いですよ。

 

そういえば最近、マッチだとかマッチ箱なんて言うのも、とんと見かけませんね。

あんな物は、もう無くなっちゃったんでしょうか?

マッチ箱の絵柄のデザインとか見るの大好きだったんですけど。(笑)

 

ただ、この映画、サスペンスやスリル、といった所では、今一つ、といった感じです。

画面にも動きがなく、静的で、全てが言葉のやり取りのみに終始しています。

何か、舞台でのお芝居を観ているような感じで、やや退屈させられます。

つまり、動的に、あまり大きな事件が起こるとか、展開がないのです。

 

まぁ、少し前の、1930年代ぐらいの、白黒フィルムでしたら、

それなりにレトロっぽくて、興味もそそられたんですが、

この映画はもう、1949年の物で、しかもカラーですからねぇ、

もう少しなんとかして貰わないと………。

 

まぁ、巨匠にケチをつけるなどして、申し訳ないんですけども、

やはり僕だって、ヒッチコック53作品中、何本かは、

面白くない、駄作だ、と思える作品も、もちろんありますよ。

 

それは、しょうがないでしょう、プロなんですから、批判されて当然ですよ。(笑)