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今回の、ヒッチコックサスペンスは、
「救命艇」(1944年)です。
波に漂う、捨て小舟、
密室サスペンスの定番です。(笑)
漂流し、狭い救命艇の艦内に集まった、
数名の男女の極限状態を描いた、
傑作人間ドラマ、………だそうです。(笑)
設定は、第二次世界大戦、大西洋上、
一層の輸送船がドイツ軍のUボートの
攻撃を受け、撃沈されるのですが、
一層の小さな救命艇の中に、多種多様な人間達が集まり、食料や水もない中で、
(海の水は、塩水ですから、飲むと余計に喉が渇く。)
助け合い、騙し合いながら、団結して生きて行く訳です。これは、戦時下で
作られた映画という事もあって、やはりナチスは、悪者として描かれています。
(あ、そうでなくとも悪者ですか?)(笑)
1944年公開ですから、もう、戦争の勝敗は、殆ど決している時ですね。
でも、こういう、飢えだとか、狭い空間の中で、すし詰めにされた、
どうしようもない極限状況の中では、その人間の本当の姿が浮き彫りにされて
しまう訳ですが、それはね、しょうがない事だと思いますよ。
(この映画の中では、いずれ必ず、自分たちは、救助隊によって救出されるんだ、
という希望を持っていたから、一致団結出来たんだと思います。)
そんな、人間、聖人君子じゃない訳ですからね。
僕のプロフィールにも書きましたがね、「貧すれば鈍する」ですよ。(笑)
とにかく、狭い空間に閉じ込められなくたって、人間、腹が減って来るとイライラして
怒りっぽくなりますからね、団結するったって、なかなかね。(笑)
喧嘩になって当たり前だと思いますけどね。
いえ、殺し合いになってもおかしくはないですよ。
自分だけが生き延びようと思ったら………。(笑) 嫌な話ですが、………。
ホント、人間、イザとなれば、どうなっちまうかわかりませんよ。
現に皆さん、職場なんかで一緒に働いている、気の合う仲間たちだって、
もし、仮に一緒に、狭い洞窟の中なんかに長時間、いや永遠に
閉じ込められでもしたら、今まで築き上げてきた友情なんかも、
全て簡単に、あっけなく崩壊してしまうでしょうね。
いや、皆さん、こんな事は普段は何も考えないでしょうし、
考えたくないんでしょうけれどもね、
いや、こういう事はやっぱり考えない方がいいと思います。
僕は、いつも考えているんで、想像だけで、人間不信になっちゃうんですけどもね、
いや、もちろん、そこまで、人間には求めちゃいけませんよ。
特に、僕なんか、真っ先におかしくなっちゃうタイプですから。
だからこそ、座右の銘が、「貧すれば鈍する」なんですけどもね。(笑)
そんな物を、相手に求めるのなら、それは、求める方が悪いんですよ。
いやいや、よしましょう、こんな話。
考えたって時間の無駄です。
では、気分が悪くなる前に、ここで終わりにします。(笑)