ヒッチコック様の、「鳥」。

今日は、ヒッチコック映画、4作品目の
紹介、という事で、「鳥」(1963年)を

選びました。

 

もう、ヒッチコックの、かなり後期の方の

作品となりますが、これ程、息を呑む、

恐怖映画も他にありません。

それに、ラストシーンが実に綺麗だ。(笑)

 

なんかね、やっぱり、鳥のクチバシですよ。

あれで、大群で襲って来て、

目でも、突っつかれるんじゃないか、

という、恐さですよ。

 

今、50歳ぐらいになって、(久しぶりに)

客観的に、この映画をパソコンで観ても、

やはり、後半は、かなり怖いですよ。

 

ましてや、初めて、この映画を観たのは、

大学生の20ぐらいの時でしたからねぇ、ドキドキハラハラの連続で、

半分、目ぇつむって、おっかなびっくり観ていましたよ。

しかも、真っ暗な大きな映画館のスクリーンの中ですからね。

 

映画館のスクリーンで観た場合、自宅でパソコンで観ているのと違い、

途中で、息をついて観るのをやめたり、休んだりする事が出来ないじゃないですか。

つまり、長い間、一か所に縛り付けられて、半ば、映画館の中に、身を預けて、

強制的に見せつけられている訳ですよ。

つまり、その場から、絶対に逃げる事は出来ない、という訳です。

 

特に、恐怖映画なんていうのは、本当の恐怖を味わいたかったら、

強制的にでも、一気に観てしまわないと、意味がないんじゃないかとも思いますがね。

 

鳥っていうのは、集団になって襲ってくると、実は、こんなにも恐ろしい物かってね。

まあね、この映画、最初はスローペースで、恐くもなんともなくて、

ちょっと退屈させられるんだけど、その、最初に何も起こらなかった事が、実は、

後半の恐怖を増大させていて、もう、最後の最後まで、恐さが増幅していきましたね。

 

さすが、サスペンス映画の神様です。おみそれしました。

まぁ、全てが、監督の力量だけ、という訳でもありませんが………。(笑)

ティッピ・ヘドレンや、ロッド・テイラーの名演も光りました。

 

ところで、ヒッチコック監督は、自分の映画の中に、自らが必ず、ちょこっとだけ、

出演する事で有名ですが、観客が映画を観ている最中、ヒッチコック捜しに夢中になって、

段々と、映画を観る事に集中出来なくなってきたそうで、

途中からは、ヒッチコックが、もう、かなり早い内から、映画に登場するようになった

という、エピソードがあります。

この映画にも、監督は、かなり早い内から出て来ますが………。(笑)

 

本当の事を言うと、ワタクシ、カツ丼小僧も、将来は1本ぐらい映画を撮って、

それに自らも出演してみたいと言う夢は持っていますが、

役どころがねぇ………。(笑)

それに、ホームページに掲載されている写真では、よくわからないかもしれませんが、

僕の顔って、結構、いや、かなり、いびつな形してるんですよ。

 

パンチドランカーのボクサーのような、役回りが適任かもね………。(笑)