アマチュアも凄いけど、プロだって中々……。(笑)

いや~~、昨日、ネットで、若い頃よく見ていた、

わたせせいぞうさんのイラストを偶然発見し、嬉し懐かし、(笑)という事で、

暫くの間、メシ食うのも忘れて見入ってしまいましたよ~~。

 

同じ絵を描いている者として、本当に羨ましく、今度、生まれ変わったら、

自分も、もっと本格的な物を、………とも思うのですが、

多分、僕の場合、何度生まれ変わっても、今回のような、

大雑把で、インスタントっぽい絵になると思います。(時間がねぇ………。)(笑)

 

「ハートカクテル」の、わたせせいぞうさんとか、

「すすめ!!パイレーツ」や「ストップ!!ひばりくん!」などで有名な、江口寿史さんとか、

あんな緻密で正確で美しい絵を、どのようにしたら描けるんでしょうか?

 

僕は、以前ホームページで、プロの絵より、アマチュアの絵の方が、破天荒で、

いい意味で、小綺麗にまとまっていない所が好きだ、などと言った事がありますが、

やはり、こうも本格的な物を改めて見せつけられると、

素人風情の悲しい言い訳に過ぎないんだ、という事に気付かされますね。

 

僕は、若い女の子の裸とか、少なくとも人物画ぐらいしか描けないし、

描きたくもないのですが、こういう、プロ中のプロ、と言われる方は、

とにかく、背景をキチッと精密正確に描きますもんね。

 

どのくらいの時間を掛けて描いているんでしょうねぇ、御苦労様です。(笑)

わたせさんの描く、自転車とか、バイクの絵を見ていると、

なんか、こちらの方が気が遠くなってきますもんねぇ。

でも、普通、読者なんてのは、そんな書き手の苦労なんか、

絵を見ている時は、殆ど何も、考えてやしないでしょうしね。

 

まぁ、江口寿史さんなんかも、若い頃は、かなりの遅筆という事で、

(少年漫画誌の)編集者泣かせの漫画家として、有名でしたけどね。(笑)

原稿が締切に間に合わない事が多かったようですが、

あれだけ、精密で魅力ある絵ですからね、仕方がないと言えば仕方ありませんよ。(笑)

 

今、思い出しましたけれども、僕が大学生の時に、今までの古い漫画の

常識的観念を打ち破る、大友克洋さん(代表作に「AKIRA」「童夢」など)

という漫画家が彗星の如く現れまして、なんて斬新で、きっちりとした、

きめ細かい絵をかくんだ、という事で、騒がれましたけども、

 

当時の僕は、いまだに、手塚治虫さんや、藤子不二雄さん、石ノ森章太郎さん、

など、ああいったトキワ荘の漫画家のファンでしたので、大友さんが騒がれていても、

あまり興味がもてず、かなり冷めた 目で見ていましたがね。(笑)

でも、今、改めて見ても、本当に素晴らしい絵だと思いますよ。

 

やはり、素人である事を言い訳にするのは、良くない事でしょうか? (笑)

 

 

                     プロになれなかったカツ丼小僧