今回の松坂慶子シアターは、
「人生劇場」(1983年1月公開)です。
原作は尾崎士郎、
監督は深作欣二、佐藤純弥、中島貞夫です。
(深作さんと松坂さん、
ズブズブの関係ですね。)(笑)
1983年1月公開ですので、
松坂さんが、
ちょうど30歳の時の作品です。
東映京都作品ですか………。
いえね、ちょっと、ドジな話なんですが、
僕、松坂・深作の映画、「蒲田行進曲」を、
以前、東京・蒲田にあった、当時の
蒲田撮影所の話かと思い、ブログにも、
そう書いてしまったんですが、
実は、そうではなく、
京都撮影所の話だそうです。 何かおかしいとは思っていたんですが………。
すいません。 ブログの方も訂正しておきました。
原作の方は、読んでないもんで………。つかこうへいさん、二重にすいません。(笑)
あっ、「人生劇場」の話に戻ります。
この話は、主人公、青成瓢吉(永島敏行)の成長ドラマです。
任侠、ヤクザ、色恋沙汰、エロス、暴力、ケンカ、とありまして、
面白い、色っぽい、迫力あり、と、三拍子そろった、天下御免の不朽の名作です。(笑)
原作の尾崎士郎さんは、明治31年の愛知県、吉良町(現・西尾町)の生まれで、
尾崎さんと同棲経験のある、作家の宇野千代さんは、「あんなに人に好かれる人は
いない、また彼も人に好かれたがる人だった、それが彼をダメにした。」と言って
いたそうですが、作者の人情的人柄が、非常によく出ている作品です。
そうなんです、この作品は、尾崎士郎さんの、自伝的大河小説なんだそうですが、
早稲田大学中退だそうで、恐らく大正時代の頃の話なんでしょうが、
血気盛んで、未来の夢に向かって生きる精気ハツラツとした学生たちの
意気込みが伝わってきますね。
奥田英二(現・奥田瑛二)さんや、平田満さんの、当時の早稲田学生の演技も、
それらしくて、良かったです。 今の早稲田学生とは似ても似つきませんが………。(笑)
それとは、正反対の、やくざ任侠、松方弘樹さんの飛車角役、若山富三郎さんの
演技にも惹かれました。綺麗な女優も多数出て来ますし、
一粒で二度も三度も楽しめる、おいしい映画です。(笑)
ところで、松坂慶子さんは、今日(7月20日)で、満61歳の誕生日を迎えました。
これからの松坂さんの「人生劇場」が、どう展開していくのか、本当に楽しみです。(笑)
※この映画の他の出演者(キャスト)は………
中井貴恵、 風間杜夫、 森下愛子、 叶和貴子、 蟹江敬三、
三船敏郎、 小林稔侍、 藤岡重慶、 菅貫太郎、 三条美紀、
西村晃、 室田日出男、 成田三樹夫さん、等です。