松坂慶子さんと「寅次郎の縁談」。

今回も、前回に引き続き、
「男はつらいよ」の寅さんシリーズです。

 

今回紹介する、「寅次郎の縁談」は、

1993年の公開ですので、

松坂さんが、40歳~41歳の頃の作品です。

 

この作品は、寅さん48作品の中で、

46作目の物で、もう、渥美清さんが、

晩年の頃です。

 

「友情」の所でも書きましたが、

渥美さんは、ちょうど、この映画の

製作あたりから、病(ガン)に侵され、

苦しんでいたようです。

 

まぁ、渥美さんは、若い内にも、

大病を患い、相当の苦しみを

                      体験したようですが………。

 

香川県北西部に位置する、志々島が舞台。

就職活動に挫折した、満男(吉岡秀隆)が家(とらや)を出て、

その満男を、寅さんが、家に帰るように説得するために香川に向かう所から、

どんどん、話が進んで行きます。

 

葉子(松坂慶子)が、往年の大スター、島田正吾(父親役)と、タンゴを踊る場面や、

琴平の金刀比離宮で、本宮に参拝し、駕籠に揺られて、寅さんと葉子が、

石段を降りて行く所とか、楽しい華やかな場面が随所にありまして、見所満載です。

 

ところで、上の写真の下の所に写っている、眼鏡のお爺ちゃんが、

今回、葉子の父親役を演じている、島田正吾さんという方でして、

この方は、1905年(明治38年)の生まれで、2004年(平成16年)に

98歳で大往生したそうなんですが、実は、この方、鮮やかな剣劇で、

昭和の演劇界を牽引した、新国劇の大スターだった人なんだそうです。

 

今回、松坂さんと踊ったのは、タンゴの名曲、「奥様お手をどうぞ」だそうです。

皆さんも、一度、この映画(DVD)を見て、お聴きになってみたら?(笑) 

 

 

※この映画の他の出演者(キャスト)は………

 

 倍賞千恵子、 前田吟、 下條正巳、 三崎千恵子、 関敬六、

 

 太宰久雄、 佐藤蛾次郎、 笠智衆、 城山美佳子、 神戸浩さん、等です。