皆さん、こんにちは。
カツ丼どどんと、カツ丼小僧です。
今回も、前回に続いて、松坂慶子さんと、
深作欣二監督の映画の話です。
若い内から、働きもせず、
遊んでばかりの僕でして、(笑)
映画はかなりの数、観ています。
中でも、松坂さん主演の映画は、何回も、
繰り返し観ている物もありまして、
この「上海バンスキング」(1984年公開)
も、その一つです。
いや~~、深作欣二監督ならではの、
豪快で、スケールの大きい映画ですが、
僕の大好きな、ミュージカル映画です。
タレントのタモリは、ミュージカルが大嫌いなそうですが、どうしてでしょうね?
いえね、綺麗な女優さんが、歌って踊っているのを見ているだけで楽しいですよ。
僕の場合は………。(笑)
そう言う場合はもう、その部分だけは、
ストーリーとは、少し切り離して観るようにしているんですよ。
つまり、グリコキャラメルの「一粒で二度おいしい。」と、なる訳です。
(かなり古いスね。)
とにかく、松坂慶子さんが、ほとんど出ずっぱりで、彼女の踊りや歌も
存分に見れ、ファンの僕としては、とても嬉しい映画という事になります。
ただ、今回紹介した、この「上海バンスキング」という映画は、日中戦争当時の、
おぞましい時代の上海を舞台に描かれた物で、本来なら、暗い部分が多い訳ですが、
そこは、やはり、深作欣二監督の手腕、と言いますか、そういった、陰鬱で湿った
物を、殆ど感じさせないような、明るく、情緒溢れる作品に仕上がっています。
悲しい話の中にも、ホロリとさせられるような泣き笑いや、楽しさがあるのです。
何か、その辛く悲しい、戦争の時代に無理にでも懸命に生きようとした、
当時の人達の、意気込みのような物すら感じられます。
でも、ここに登場してくる主要人物は、この時代に生きた、他の人達に比べると、
よっぽど、恵まれていたようにも思えますよ。
何と言っても、「ジャズ」という、大きな夢があったのですからね。
ただ、最後に、戦場に駆り出されて死んでしまったり、阿片(アヘン)に
犯されてしまったのは、気の毒でしたが………。 夢は叶いませんでした。
戦時中、華やかな夢の中に生きた、悲しくも、ほろ苦い、男と女の物語……。(笑)
※この映画の他の出演者(キャスト)は・・・
風間杜夫、 平田満、 夏木勲、 志穂美悦子、 宇崎竜童さん、等です。