カツ丼小僧のミステリアス・ゾーン2 12

僕は、なにも、この世に、因果応報の原則があるから、といって、

皆さんに、小さく縮こまって注意深く生きろ、などと言っている訳ではありません。

 

僕自身が、あまりに気が小さく、用心深い性格であるから、

話が幾らか悲観的に聞こえるというだけの事で、

皆さんは、もっとダイナミックに、スマートに生きてください。(笑)

 

例えば、僕のような人間からみれば、ボクサーなどという職業には、

(仮に才能があったとしても)とても、恐くて就けませんが、

人によっては、たとえ、因果応報の原則を熟知していても、

「いや、俺は、自分が殴られて痛い思いをしてもいいから、人を殴りたい、

思いっきり叩きのめしてやりたい、」と思う人は、それはそれでもちろん構いません。

 

警察官にしても、そうです。 人を取り締まる職業にあるから、自分も何者かに

取り締まられるのです。総量は一緒。 偶然はありません。 因果応報です。

つまり、こういう人たちは、自分の身を削って、職務を遂行しているのです。(笑)

 

昨今、警察不祥事が頻繁に起こっていて、ネットやテレビのニュースなどでも、

その発表がありますが、裏を返せば、(因果応報の原則に照らし合わせてみると、)

職務熱心過ぎて、このような事になったとも言えるのです。(笑)

 

だってそうでしょう。 よく考えてもごらんなさい。

取り締まる側(警察)というのは、それ程、苦しい立場ではありませんが、

取り締まられる側というのは、本当に辛い立場に置かれる訳ですよ。

 

もう、一生が台無しです。 他人から好奇の目で見られ、自分の家族にまで、

苦しみが及び、一家離散という事になるかもしれません。

他人を、それだけ辛い立場に立たせている訳ですから、

自分も、同じ総量だけ、辛い立場に立たされるという事になるのです。

 

お前、そんな事言ったて、悪事を犯したんだから、

逮捕されて罪を償うのは当たり前だろう。

そのために警察官がいるんだから、それはしょうがないだろう、

とあなたは言うでしょうが、

僕は、今、因果応報の原則を忠実に話しているだけです。

 

ボクサーにしても、警察官にしても、その職業が、良いとか悪いとか言っている訳では

ありません。 自分が他人にやった分だけ、自分に跳ね返ってくるんだよ、

その、責任は取らなきゃいけないんだよ、という事を言っているだけなのです。

そして、それを重々承知の上で、その職に就くというのなら、

それはそれで、良いじゃないか、という事なんです。

 

僕だったら、怖くて、そのような職業に就く気はない、というだけなんです。

例えば、歌手だったら、自分の美しい歌声を聴かせるだけですから、何の害もありません。

自分の美しい歌声を聴かせて、他人を気分よくさせるだけの事ですからね。

これは素晴らしい事ですよ。

もし、聴くのが嫌だったら、テレビのスイッチを切るだとか、

ステージに足を運ばなければいいと言うだけの事ですし。

 

ただ、人間の人生というのは千差万別ですから、このような事だけで、

全てを推し量る事はできません。

人間の持つ、幸、不幸の総量が決まっていて、何度生まれ変わっても、人間の人生に

不幸は決まって訪れる訳ですから、職業自体に問題がなくとも、

そういう人は、やはり、他の部分で、不幸や因果を持ち合わす事になるでしょう。(笑)

 

人生いろいろ、因果もいろいろ、………。(笑)