カツ丼小僧のミステリアス・ゾーン2 9

よく、「自分から、○○を取ったら、何も残らない。俺には これしかないんだ。」

などと、言いますが、このような事で、本来、何もそれ程、悲観的になる事はありません。

自分に自信を持って頂いて結構です。(笑)

 

実は、殆どの人間は、もう、その一つだけぐらいしか(どんなに多くても、2、3)、

他人に自信を持って誇れるような物は持っていないのです。

 

容姿にも、性格にも、能力にも、何も自信が持てない人が、

何か一つだけ、他人には自慢できる物を持っている。

人間とは、大概そのように出来ているのです。

 

何故かと言えば、神が、その人間に対して、その得意とするもの、

その一点に向かわせようと仕向けているからです。

そのために、その他の能力があなたから削られているのです。

 

自分には、もう、歌しかないんだ、野球しかないんだ、と思わせ、

それに集中させるためです。

 

僕にしても、イラストを描いたり、このブログを書いたりとか、

それくらいしか、何も能力がありません。

 

今、パソコン教室に通っていますが、覚えが悪くて、中々身につきません。

完全にマスターするには、後、数年ぐらいかかりそうです。

車の免許を取得した時も、他人の2倍くらい時間がかかりました。

そして、取ってから一度も運転していません。 運転の才能がないからです。

(散々、どやされながら、頭こつかれながら取ったのに、何だったんでしょうね?)(笑)

 

体力的にも、能力的にも、性格的にも、何も恵まれていない、

切羽詰まった状態だったからこそ、

もう、自分には、絵しかないんだ、と思うようになったのです。

 

お金には、左程不自由しなかった、とはいっても、僕の場合、父親頼みですから、

父親が死んでしまったり、働けなくなったりしたら、僕の方も、お陀仏ですから、

常に、恐怖というか、緊張感はありましたね。

あと、お金はあっても、何もする事がなく、

ただ時間だけが、ダラダラと過ぎて行くだけのもどかしさも。

 

ですから、僕ほど強欲で、いつも神に対して、多くの物を与えてくれと、

望んでいる人間でも、左程多くの物を与えられたという訳ではなく、ごく僅かです。

 

ですから、心の中はコンプレックスでいっぱいです。

「俺に残された物は、絵と、このブログしかないんだ。」という感じです。

 

そして、また、話は冒頭へと戻り……、と、いつも、こんな風に循環しているのです。

 

ニワトリが先か、タマゴが先か、という、タイムパラドックスみたいですね。

結論が先にあるのか、理屈が先にあるのか、………行ったり来たり………。

 

では次回、くどいようですが、またまた回り回って、コンプレックスの話を………。(笑)